レジルと三菱地所コミュニティの提携による新計画
レジル株式会社と三菱地所コミュニティ株式会社は、マンションの防災能力の向上と脱炭素社会の実現を目指した業務提携を結びました。この新たな取り組みは、両社がそれぞれの専門分野を活かし、革新的なサービスを提供するものであり、災害対策と環境保護を同時に進めることを目的としています。
現代のマンションに求められる対応
近年、日本では自然災害の頻発が問題視されています。そのため、マンションにおいては、個々の住戸だけでなく、建物全体の防災対策が急務となっています。しかし、設備導入にかかるコストや住民の合意形成が難しいという課題も抱えています。また、気候変動の影響から、脱炭素社会の実現に向けた努力も求められています。
そこで、レジルの「マンション防災サービス」と三菱地所コミュニティの「そなえLiNK」を統合する新しいサービスが誕生し、ハードとソフトの両面から効果的な安全対策を実現するための手段を提供します。
新サービスの具体的内容
新しいサービスは「マンション防災サービス」と「そなえLiNK」を融合させたもので、主な特徴は以下の通りです。
- - ハード面: レジルの「マンション一括受電サービス」を通じて、初期投資なしに太陽光発電システムや蓄電池を導入し、災害時の非常用電源を確保します。この仕組みにより、平常時も再生可能エネルギーを活用することが可能となり、脱炭素化を実現します。
- - ソフト面: 三菱地所コミュニティの「そなえLiNK」による防災訓練やマニュアル作成のサポートを通して、居住者が自らの力で災害に立ち向かう能力を高めることができます。これにより、設備導入後も効果的な運用が期待されます。
提携の背景
この提携の背景には、自然災害リスクの増加や脱炭素化の重要性がある中で、日本のマンションが持つインフラを適切に活用する必要性があります。両社は協力し、リソースの無駄を省きつつ各々の強みを最大限に活かすことを目指しています。
今後の展開
新サービスは、三菱地所コミュニティが管理するマンションの中で、すでにレジルの「マンション一括受電サービス」が導入されている物件からスタートします。その後、サービスの展開範囲を広げていく計画が進められています。レジルは、あくまで脱炭素を難問にしないという理念のもと、さらなる社会課題の解決を目指しています。
企業の理念と使命
レジルは、2004年からマンション一括受電サービスを提供し続けており、修繕積立金不足問題など社会課題に対してアプローチしています。一方、三菱地所コミュニティは、約33万戸のマンション管理を手がけ、良好な住環境の提供を使命としています。
新たな提携によって生まれるシナジーが、より良い生活環境を形成する一助となり、マンションにおける防災と環境への取り組みのモデルケースとなることが期待されます。