職場の暗黙ルールに疑問を持つ社会人たちの声を紹介

職場の暗黙ルールに疑問を持つ社会人たちの声

パーソルキャリア株式会社が運営する調査機関『Job総研』は、現在の職場で社会人が抱える疑問に関するリサーチを行いました。その結果、職場の暗黙ルールに対する疑問が多く寄せられ、特に「上司の考えに意見が言えない雰囲気」が最も注目を浴びるQ&Aとなりました。

合計で805件の有効な投稿が集まった調査では、上司との関係や職場文化に対する考え方が浮き彫りになりました。暗黙のルールや雰囲気についての疑問は日々の業務をこなす上で、少なからず影響を与えています。

職場の暗黙ルールとは？

職場の暗黙ルールとは、明文化されていないが、社員間で共有される具体的な行動や習慣のことです。これには、飲み会の文化やビジネスマナーなどが含まれ、特に令和に入ってからはその必要性が見直されています。例えば、年末年始における忘年会の意義や大掃除の役割など、業務に影響を与える様々な側面が存在します。

投稿と共感の傾向

調査に寄せられた意見の中で最も共感を集めたのは、「上司の考えに意見が言えない雰囲気があること」とされ、実に40.2％の参加者がこの問題に賛同しました。他にも「新人は定時より早めに出勤すること」や「土日出社が出世や昇給に影響すること」という疑問も参加者の心に響いたようです。

たとえば、「新人は早めに出勤すること」については、暗黙ルールに従う派とギリギリで問題ない派が存在します。多くの新人は、早出勤することで周囲の印象を良くし、職場に馴染むための努力をしがちです。一方で、「ギリギリで問題ない派」は、遅れない範囲で行動すれば構わないとしており、時代の変化を受けた意見が見受けられます。

上司に意見が言えない理由

「上司の考えに意見が言えない雰囲気」に対する考察では、様々な視点からの声が集まりました。上司に従うことを選ぶ人々は、直属の上司が上位から指示を受けているため、支持するのが賢明だと考えています。一方で、上司の考えや背景を理解することが重要だとする意見も見られます。このように、上司との関係が意見表明における大きな壁となっています。

暗黙のルールとその見直し

参加者の88％が納得いかない職場の暗黙ルールがあると回答しています。特に「上司の言うことが正しい」とする意識や「新人が〇〇をして当たり前」という文化が強く感じられます。

このような暗黙ルールは、昔ながらの会社文化が影響しているものの、令和の時代にはハラスメントや多様性が注目される中で、少しずつ変化を見せていることも事実です。今後の職場文化がどう変わっていくのか、これからも大いに注目していきたいところです。