博報堂DYホールディングスが日本初の「CIO 30 Awards Japan 2025」でAI賞を受賞
株式会社博報堂DYホールディングスは、CIO Japanが主催する新たなアワード「CIO 30 Awards Japan 2025」において「AI賞」を獲得しました。この賞は、AIを活用してビジネスの価値や業務の効率化、IT課題の解決に向けて適用した企業を表彰するものであり、同社の取り組みが高く評価された結果です。
この「CIO 30 Awards」は、米国で始まった歴史あるアワードで、現在は英国やシンガポール、ドイツなど、さまざまな国で開催されています。企業ITにおける優れた業績を讃えることから、テクノロジー業界のオスカーとも称されています。
急速なデジタルトランスフォーメーションや生成AIの進展に副って、CIOやIT部門の役割がますます戦略的になっています。このアワードは、これらの変革を先導し、実際にビジネス成果を上げるCIOやITリーダーたちを認定し、日本における初めての本格的なアワードとして注目されています。
博報堂DYグループのAI推進活動
博報堂DYグループでは、2024年4月に「Human-Centered AI Institute(HCAI)」を設立し、AIの先端的な研究や技術開発の推進を図っています。この取り組みは、“人間中心のAI”を通じて、クリエイティビティの進化を目指すものです。また、8月からは「AIメンタリング」制度を新たに導入し、経営層と若手社員がペアとなってAIの活用を促進するプログラムを運営しています。
この制度によって、若手社員がAIに関する専門知識を持ち、経営層がその経験を共有することで、世代を超えた学び合いが促進されます。博報堂DYグループは、AIの活用を通じて、社員の心の距離を近づけ、更なる創造的な活動を生み出す土壌を築いています。
また、グループ内のAIリテラシー向上を通じて、個人の能力を組織の力として活かす動きや、AIと共に社員の創造性を増幅させる文化の変革も測られています。このような取り組みが、人間中心のAIを具現化する先進的な活動として評価され、今回の受賞につながりました。
今後の展望
博報堂DYホールディングスは、引き続き“人間中心のAI”によるクリエイティビティの進化を推進すると共に、全社員がAI領域における専門知識を深め、リテラシーを向上させていくことを重視しています。それに基づき、クライアント企業のマーケティング支援を強化し、新たな価値の創出を図っていく方針です。
AIメンタリング制度を通じた取り組みや、HCAIの設立は、博報堂DYグループがAIリーダーとしての役割を果たす一助となるでしょう。人間中心のAIは、単なる業務効率化の枠を超え、未来のクリエイティビティを立ち上げる基盤となることが期待されています。
Human-Centered AI Institute(HCAI)の設立
HCAIは、クリエイティビティを刺激し、新たな価値を創造するための研究所です。AIの可能性を最大限に引き出すための人間中心のアプローチが求められる現代において、HCAIの活動は他の企業に与える影響も大きいと考えられます。今後、HCAIによる研究がどのような方向に進むのか、期待が高まります。
詳しくは、
HCAIの公式サイトをご覧ください。