高校生の海洋調査
2025-09-11 14:42:15

高校生が乗船する海洋ごみ調査で次世代の海を守る意識を高める

長崎の海洋ごみ調査2025の実施



2025年8月27日から29日まで、長崎県内の高校生が参加する「長崎の海洋ごみ調査2025」が行われました。今回のプログラムは、一般社団法人海と日本プロジェクトinながさきが主催し、長崎大学水産学部の協力の下、海洋環境の問題に取り組むために設計されました。参加したのは、環境問題に興味を持つ長崎県内の高校生7名。彼らは、長崎大学水産学部附属の練習船「鶴洋丸」に乗船し、海洋ごみの実態を調査しました。

調査の目的



今回の調査では、マイクロプラスチックや漂着ごみを対象とした海洋調査が行われました。このプログラムは、持続可能な海を未来の世代に受け継ぐために、海を通じて人々がつながることを目指す「日本財団 海と日本プロジェクト」の一環です。

船上での学び



全員が初めての船上体験となった長崎大学の練習船では、参加者はベッドメイクや食事の配膳、掃除といった生活全般を担当しました。船内には陸上とは異なる多くの設備やルールがあり、安全第一で運営されていることを学ぶ貴重な経験となりました。

調査中は、長崎から対馬までの航路において、漂流するごみの観察を行いました。参加者は2つの班に分かれ、目視により漂流物の色、大きさ、位置を記録し、タブレットにデータを入力していきました。点在するペットボトルや漁具が漂っている様子から、人の生活圏の影響を肌で感じ取ることができました。

対馬での調査開始



対馬に到着した高校生たちは、厳原港で対馬CAPPAのスタッフに出迎えられました。対馬CAPPAは、海洋環境保全に取り組む一般社団法人で、地元の企業や学校と連携して海洋ごみの発生抑制を目指しています。海岸調査では、海岸に散乱する様々なごみを回収し、清水教授の指導のもとで調査が進みました。

末永さんの指導の下、受けた説明に驚く高校生たち。「今日のごみは少ないね」と言われても、あちこちに散らばる色とりどりのゴミに絶句。日本と外国製の漁具や発泡スチロールなど、様々な海洋ごみの正体を知ると、彼らの中に海洋ごみ問題への意識が芽生え始めました。

地域の提言



末永さんからの講話では、海洋ごみが環境に与える影響を真剣に考える必要があること、人々が「拾う」ことからだけでは根本的解決にはならないことが強調されました。彼は、海洋ごみがどこから来るのかを知り、意識を高めることが大切だと訴えました。海を美しい状態で保つための活動は継続的な努力が必要です。

帰路の思索



調査を終えた高校生たちは、回収したごみを大学で分析するために持ち帰る準備をしました。帰る船の中でも、事後のレポートの作成や感想を発表し合い、この貴重な体験を通じて得た知識や意識をどう活かすべきかを考えました。

最終的に、参加者たちはこの経験を通じて、自分たちの未来の海を守るために積極的に関わりたいと決意を新たにしました。

団体の活動



海と日本プロジェクトinながさきでは、環境保護を広めるためのイベントを開催し、地域の特色を活かした活動を行っています。また、これからも海洋ごみ問題に対する意識を広げ、多くの人々が関心を持てるような取り組みを続けていきます。


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