ヤマト運輸、世界初のISO 23412認証取得
ヤマト運輸と沖縄ヤマト運輸が、国際規格ISO 23412に関する認証を世界で初めて取得しました。これは、小口保冷配送サービスの品質向上を目的とし、近年急速に成長している通信販売市場のニーズを反映したものです。
1. 市場背景と目的
近年の経済成長や通信販売の急拡大に伴い、保冷宅配便サービスの需要が急速に高まっています。特に、食品などの冷蔵商品を迅速かつ安全に届ける必要性が増しており、このニーズに応える形でヤマトグループは7年前から取り組みを進めてきました。2017年にはPAS 1018という国際規格を取得し、アジアを中心にサービスを展開。その結果、今回のISO 23412認証へと繋がりました。
2. 認証取得の意義
ISO 23412の認証を受けたことで、ヤマト運輸は顧客に対して高品質なサービスを維持し、安心して利用できる環境を提供します。さらに、他国の物流事業者に対しても認証取得を働きかけ、世界中の小口保冷配送サービス市場の健全な発展を促進。これにより、フードロスの低減といった社会的課題の解決にも寄与することを目指しています。
3. 認証書授与式の開催
この重要な認証取得を記念して、10月7日に認証書の授与式が行われました。式典にはヤマト運輸の代表取締役社長、栗栖利蔵氏と、BSIグループジャパンの代表取締役社長、根本英雄氏が出席。この瞬間は、ヤマト運輸にとって新たなスタートを示すものとなりました。
4. 保冷配送サービスの未来
ヤマト運輸は、これからもさらなる品質改善を図り、持続可能な物流サービスの提供に努めます。国際規格の導入により、顧客満足度の向上はもちろん、環境に対する負荷の低減や、食品業界全体の信頼性向上にも寄与することを期待しています。今後、ヤマト運輸がどのように成長し、国際的な物流のリーダーとなっていくのか、その動向に注目です。
参考情報
- - ヤマト運輸は、国内外での物流品質の改善に注力し、PAS 1018に基づく様々なサービスを展開しています。
- - BSIグループジャパンは、日本においても多くの規格の認証を提供し、業界をリードしています。
物流サービスの発展により、私たちの生活がより便利で快適になることを期待しています。