ASUENEがCSRD対応を効率化する新機能を発表
アスエネ株式会社が提供する「ASUENE」は、CO2排出量の見える化や削減に特化したクラウドサービスです。このたび、同社が新たに追加した機能により、企業はCSRD(企業サステナビリティ報告指令)の開示項目に対応したサステナビリティ情報をXBRL形式で直接出力できるようになりました。
新機能の概要
この新機能は、国際的なXBRLタクソノミーに準じたもので、CSRDなどの国際基準に対応することで業務効率の向上を図ります。「ASUENE」を導入している企業は、過去に算定した排出量データをもとに、CSRDの回答項目をXBRL形式で簡単に出力できるようになります。
このような背景には、サステナビリティ情報開示の制度が世界的に急速に進展している現状が挙げられます。特に欧州では、CSRDに基づき、企業はESRS(欧州サステナビリティ報告基準)への対応が求められています。また、日本でも2027年3月期から東京証券取引所プライム市場に上場する企業には、ISSB/SSBJ基準に準拠した開示が義務づけられる見込みです。
従来の課題
これまで、多くの企業は排出量やサステナビリティに関するデータをCSV形式で出力し、各制度や報告書に合わせて手作業で整形・再入力するという手間のかかる作業を行ってきました。この方法では、同じ情報を何度も加工・入力しなければならず、業務負担が増加することが問題視されています。
XBRL形式の利点
このような課題を解決する手法として注目されているのがXBRL形式です。XBRLは、有価証券報告書の開示などでも広く使われている国際標準フォーマットで、特にCSRDやESRSの開示にも利用されています。この形式を適用することで、異なる制度間でのデータ reutilization(再利用)や提出プロセスの効率が大きく改善されます。
さらに、GRIサステナビリティ・タクソノミーは、GRI基準に基づく開示情報をXBRL形式で整理する国際仕様であり、近年ではCSRDとの整合も進められています。これによって、企業は統一された形式でデータを提出・比較・分析することができるようになります。
ASUENEの機能拡張
「ASUENE」に搭載されたこの新機能により、企業は排出量データを参照しながら、CSRD対応の回答項目をそのままXBRL形式で作成できるようになりました。この対応は、まずCSRDへの対応を起点に、その後GRIやISSB/SSBJなどの国際的な開示基準への拡張を見据えた設計となっています。
この新機能によって、ASUENEは企業のサステナビリティ報告を支援し、非財務情報開示の負担を大幅に削減することが期待されています。また、将来的な制度拡張にも柔軟に対応できる体制が構築されることに寄与します。
ASUENEの詳細
ASUENEは、CO2排出量の見える化・削減・報告を行うクラウドサービスであり、AIを駆使してScope1からScope3までの排出量を可視化します。本サービスは、CFPやLCA算定、CDP、SBTi、CSRD、TCFD、TNFDといった国内外の規制やイニシアチブにも対応しています。さらにアスエネは、国内累計導入社数No.1を誇ります(東京商工リサーチ調べ/2025年7月調査時点)。
詳しい情報は、
ASUENEサービスサイトをご覧ください。