大和アセットマネジメントによる第5回情報交流会の開催報告
2025年11月28日、大和アセットマネジメント株式会社は第5回情報交流会を開催しました。本イベントは企業間での知見を共有することを目的とし、今年のテーマは「知財・イノベーション」に焦点を当てていました。知財が企業価値に及ぼす影響について、様々な業界のキーパーソンや有識者が集結し、実践的な取り組みについて議論を行いました。
1. テーマ「高ROE実現に向けて~知財・イノベーション拡充と企業価値への反映~」
企業価値の評価が進む中、知財は「ミエナイチカラ」としても認識されており、すべての資本に密接に関連する中核的な要素とされています。特に、知財戦略と企業業績とのリンクがさまざまな面で重要視されていることが、参加者からの意見として挙げられました。
2022年には「知財・無形資産ガバナンスガイドライン」が公表され、企業は知財戦略の説明会を行うことや、統合報告書に知財に関する情報を掲載するようになっています。しかし、株主や投資家との間には依然として認識や知見にギャップが存在しているという課題も浮き彫りになりました。特に、日本とアメリカのPBR(株価純資産倍率)の違いは、知財が支えるイノベーションの差を象徴するものとして捉えられています。
最近では、「東証要請」に基づき、ROEやROICを向上させるための具体的なアクションが増えていますが、持続的な企業価値向上のためには、知財とイノベーションの重要性を再認識する必要があるという意義が込められています。
2. 開催概要
- - 日時: 2025年 11月28日(金)15:30-18:00
※17:30~ネットワーキング
東レ、旭化成、中外製薬、NEC、日本瓦斯(証券コード順)
株式会社IP Bridge、アクロポリス・アドバイザーズ株式会社、Co-Create Frontier LLC、日イ・ビー・エム株式会社、レクシスネクシス・ジャパン株式会社(五十音順)
17社、2省庁
3. 参加企業からのフィードバック
参加企業は、他業界の知財の取り組みについて学ぶ貴重な機会を得られたと好評です。特に、知財がビジネスモデルや資本政策と結びつき、企業価値向上に寄与しているという具体例に感心したという声が多く聞かれました。また、知財部門の役割が変化していく中で、他社とのコミュニケーションを通じて知財戦略の再考を促す機会となりました。
さらに、知財と研究部門が連携し、イノベーションを創出している事例は、今後の経営戦略において参考になると評価されました。
4. 今後の展望
本交流会は、「リンゲージメント」という当社独自の取組の一環として実施され、今後も継続して「情報交流会」を開催していく意向が示されました。このような場を通じて、企業間の知識の共有を促進し、企業が抱える課題の解決に寄与し続けることが目標です。
この情報交流会を経て、企業における知財の重要性が今後さらに広がり、より多くの企業が各業界での知財戦略を意識するようになることが期待されます。大和アセットマネジメントは、これからも企業価値向上に向けた取り組みを続けていきます。