ロレアルの革新発表
2025-10-06 13:29:39

ロレアル、国際化粧品技術者会議で革新的研究成果を発表

ロレアルの研究成果、IFSCC 2025で発表



世界最大の化粧品企業、ロレアルグループの日本における研究開発部門、ロレアル リサーチ&イノベーション ジャパン(以下、R&Iジャパン)が、2025年9月にフランス・カンヌで開催された第35回国際化粧品技術者会連盟学術大会(IFSCC 2025)で、革新的な研究成果を発表しました。その内容は、洗顔料の機能性向上からスカルプケア、さらにはヘアカラーの心理影響まで多岐にわたります。

4つの革新的な研究結果



1. Glyco-san技術


最初の研究成果は、河西毅彦氏らによる「Glyco-san:クレンザー機能を強化するためのキトサンを基にした多機能性技術」です。近年の化粧品市場では、機能性や持続可能性に対する需要が高まっています。この研究では、バイオ由来のキトサンを用いることで、洗顔剤における油分の保持と洗浄性能を両立する新たな技術を発表しました。これにより、泡の安定性も改善され、持続可能な製品開発に向けた大きな一歩が示されました。

2. スカルプケアの革新


ティム・ツァオ氏のチームが行った「スカルプケアのための皮膚GAG誘導活性成分」についての研究も注目されました。髪の毛の健康は頭皮環境に大きく依存しているため、GAG(グリコサミノグリカン)を増加させる成分が開発されました。この成分は加齢による薄毛の改善に寄与し、頭皮全体の健康を促進することが期待されています。

3. ヘアカラーと心理への影響


山本佐和子氏らによる研究「ヘアカラーの成分が心的状態に及ぼす影響」では、ヘアカラーリングが消費者の心理に与える影響について調査しました。脳波(EEG)を使用し、特定の成分が引き起こす不快感が感情に与える様子を評価。アンモニアを含む製品がストレスを引き起こすことが分かり、今後の製品改善に向けて重要な知見となるでしょう。

4. 皮膚の新基準


最後は、茂垣里奈氏らによる「皮膚完全性の新基準」についての研究です。ポリイオンコンプレックス(PIC)技術を利用し、バランスの取れた皮膚の保湿と皮脂コントロールを実現する化粧下地が開発されました。これは、長期的に皮膚のハリと弾力を改善する効果が確認されています。

R&Iジャパンの役割


ロレアルR&Iジャパンは1983年から日本における研究開発を行っており、文化や社会の理解を深めながら、200人以上の研究員が多様なブランドや製品開発に取り組んでいます。代表的なブランドには、ランコム、シュウ ウエムラ、イヴ・サンローランなどがあります。これらの研究成果は、消費者にとっての化粧品の新たな可能性を示すものであり、今後の市場に多大な影響を及ぼすことが期待されています。

今後もロレアルは、持続可能な開発と革新的な科学を通じて、より良い製品の提供を目指して取り組んでいくでしょう。


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会社情報

会社名
日本ロレアル株式会社
住所
東京都新宿区西新宿3-7-1新宿パークタワー
電話番号

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