サステナブルな未来
2019-08-28 11:02:28

寒冷地型データセンターとアクアポニックスの融合が生む持続可能な農業の未来

最近、持続可能なビジネスモデルに向けた取り組みが注目を集めています。その一環として、新潟県・長岡市における寒冷地型データセンターとアクアポニックス農法による革新的なモデルが誕生しました。これは、環境に優しく、経済的にも持続可能な新しい農業の形を提案しています。

新たなビジネスモデル「サステナブルデータセンターモデル」


データドックとプラントフォームが共同で開発したこのモデルは、寒冷地型データセンターの運営によって生まれる余剰エネルギーを活用します。この余剰エネルギーは、雪冷熱や地下水、IT機器から発生する廃熱などです。このエネルギーを用いてアクアポニックス農法を実施することで、年間を通じた水耕栽培と水産養殖を実現させています。

アクアポニックスは、魚の排泄物を栄養源として利用し、持続可能な循環型農業を促進する新たな方法です。この技術を駆使することで、栽培効率の大幅な向上が図れます。データドックでは、長岡データセンターとアクアポニックス長岡プラントを活用し、このモデルの成功例を示し、全国規模での普及を狙っています。

アクアポニックス長岡プラントの概要


アクアポニックス長岡プラントは、2019年に完成した国内最大規模の施設です。ここでは、レタスやバジル、いちごなどの水耕栽培が行われる一方で、チョウザメの養殖も行われています。これらの施設は、どちらも環境に優しく、高効率な農業を支える重要な役割を果たしています。

このプラントの特筆すべき点は、生産性が極めて高く、一般的な土壌栽培に比べて栽培期間が半分、液肥型植物工場に対しては2.6倍の生産性を誇ります。加えて、初期投資やランニングコストも大幅に抑えられるため、収益性が高いことが特徴的です。

データドックの使命と未来の展開


データドックは、近年のビッグデータの急増に伴い、データ処理の効率と電力供給のニーズが高まる中で、寒冷地型データセンターの設立に踏み切りました。新潟・長岡に設置されたデータセンターは、高速な演算能力を有し、さまざまな分野で利用されています。

今後の展望として、これらの取り組みが国内外でのモデルケースとなることが期待されています。冷涼な気候を持つ日本の地域で、持続可能な農業とデータ処理が結びつくことで、環境負荷の軽減と新たな経済活動の創出が見込まれています。

このように、雪冷熱という地域資源を最大限に活用した新しい取り組みは、すでに多くの関心を集めています。新潟・長岡から始まるこのプロジェクトが、今後どのように発展していくのか、その動向に注目です。

会社情報

会社名
株式会社データドック
住所
新潟県長岡市上前島1-1860
電話番号
03-3527-1927

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