デザインの玉手箱
2025-09-01 15:44:14

大阪歴史博物館にて特集展示「デザインの玉手箱・鐔」を開催!

大阪歴史博物館特集展示「デザインの玉手箱・鐔」



大阪歴史博物館で特集展示「デザインの玉手箱・鐔」が、令和7年11月5日から令和8年1月12日まで開催されます。この展示では、刀剣の外装を飾る金具・鐔に焦点を当て、そのデザインの魅力を約40点の作品で紹介します。特徴として、展示のほとんどは、刀装具コレクターであった勝矢俊一氏の旧蔵品からなり、未公開作品も数多く含まれています。

鐔の魅力について



鐔(つば)は、刀剣の外装を飾る重要な金具です。そのデザインには多様な趣向が凝らされ、特に「透鐔(すかしつば)」と呼ばれるものは、鉄の形状を生かした独特な透かし加工が施されています。直径10センチ足らずの小さな世界に広がるデザインの妙の数々は、鑑賞者を惹きつけてやみません。

展示で紹介される主な作品の一つに「馬透鐔」があります。これは江戸時代に制作されたもので、馬を透彫にした構図が特徴です。同じテーマの中でも、馬の表情は微妙に異なり、その違いは意図的なデフォルメなのか、写し崩れを含むのかの議論を呼び起こします。

また、「竹生島図透鐔」は、波に遊ぶウサギを描いており、江戸時代に詠まれた謡曲「竹生島」の一節をイメージした作品です。この作品を通じて、当時の人々が抱いた教養や感受性に触れることができます。

さらに、江戸後期の作家である染谷知信による「山水図鐔」も見逃せない作品です。川を渡る人や遠くにそびえる山々との調和が、水墨画さながらの趣を醸し出しています。

展示に関する詳細



  • - 会期: 令和7年11月5日(水)~ 令和8年1月12日(月・祝)
  • - 休館日: 毎週火曜日、年末年始(12月28日から1月4日)
  • - 開館時間: 午前9時30分~午後5時(入館は閉館の30分前まで)
  • - 会場: 大阪歴史博物館8階特集展示室(常設展示場内)
  • - 観覧料: 常設展示観覧料で鑑賞可能。大人600円、高校生・大学生400円。

また、展示解説も行われ、展示に関する詳しい説明を内部の学芸員から直接聴ける機会も用意されています。こちらは令和8年1月10日(土)の午後2時から行われ、参加費は無料ですが、常設展示観覧券が必要です。

この機会に、デザインと歴史が交差する繊細な芸術品の数々を楽しむことができる貴重な展覧会に、ぜひ足を運んでみてください。大阪歴史博物館で、刀装具の美と文化に浸りながら、深い歴史の流れを感じてみましょう。


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会社情報

会社名
地方独立行政法人大阪市博物館機構
住所
大阪府大阪市中央区大手前4丁目1番32号大阪歴史博物館内4階
電話番号
06-6940-4330

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