千葉大学が新たな「ケアテクマスター育成プログラム」を始動
千葉大学大学院看護学研究院附属専門職連携教育研究センター(IPERC)が、画期的な新プログラム「ケアテクマスター育成プログラム」を10月に開講します。このプログラムは、超高齢少子社会における医療と介護の現状を踏まえ、その解決に寄与する人材を育成することを目的としています。
ケアテクノロジーの必要性
日本は、世界でも類を見ない高齢化社会を迎えています。この中で、介護ロボットやICTを活用したケアテクノロジーが重要な役割を果たすことが期待されています。これにより、利用者が自律して生活できる環境を整え、介護者の負担を軽減することが可能です。しかし、現状ではこうした導入が進んでおらず、問題解決が急務となっています。
千葉大学では、ケアテクノロジーの開発と実装を担える「ケアテクマスター」を育て、医療介護の現場における生産性とサービスの質の向上を図ります。
共同学習の場としてのエコシステム
このプログラムでは、医療介護従事者と企業の専門家が共に学び、実際の現場で役立つ技術や知識を身につけます。プログラムは基盤科目からワークショップまで多岐にわたり、以下のスキルを育成します:
- - 未来社会を見据えたケアの知識と構想力
- - 開発と実装に必要な共通言語の習得
- - 専門職間の連携や課題解決能力
- - ユーザーに寄り添ったデザイン力
- - 実装戦略の理解と実践力
これにより、現場のニーズに応えたケアテクノロジーの開発が進むと期待されています。
プログラムの詳細
プログラムは次のように構成されており、段階的に進められます:
- - 10月~11月: 基礎科目1「ケアが目指す未来社会」(オンデマンド)定員200名
- - 11月~12月: 基礎科目2「ケアテクのコ・デザインと実装戦略」(オンデマンド・対面)定員100名
- - 2026年1月: ワークショップ「ユーザーと企業人が共に考えるケアテクノロジー」(対面)定員30名
※各科目の定員は限られており、事前に履修が求められる場合があります。
未来社会の実装に向けた展望
プログラムを修了した受講生は、医療や介護の現場でリーダーシップを発揮し、持続可能な実装と技術革新の推進役となることが期待されています。千葉大学のIPERCは、産官学が連携するエコシステムの拡大を目指し、日本発のケアテクノロジー産業を牽引し、誰もが自分らしく生活できる未来社会の実現に寄与します。
参加申し込み方法
参加を希望される方は、以下の応募フォームまたはQRコードからお申し込みください。応募資格には、医療介護施設や企業からの派遣が必要で、特定の職位や資格を有する方が対象です。応募受付は、8月18日から9月25日まで行われます。
詳細については、千葉大学の公式サイトで情報を確認できます。未来の医療介護を担う人材の育成に、大いに期待が寄せられています。