Hyundaiが富士スピードウェイで新型電気バスを披露
韓国の自動車メーカー、Hyundaiが新型の中型電気バス「ELEC CITY TOWN」を初めて富士スピードウェイでお披露目しました。このイベントは、2024年に開催される「ジャパントラックショー in Fuji Speedway」の際に行われ、数多くの来場者の注目を集めました。パレードランでは、電気バスがサーキットを走行するという新たな試みが実現し、高い安全性と優れた運動性能を体感することができました。
本イベントでは「ELEC CITY TOWN」だけでなく、8月から選ばれたEVの富士スピードウェイオフィシャルカーである「IONIQ 5 N」も同時に展示されました。そのため、多くの参加者が両モデルの技術革新とデザイン性を楽しむことができました。
日本市場への期待
Hyundaiは、日本では電気バスの導入がまだまだ進んでいない状況を鑑みて、「ELEC CITY TOWN」を開発しました。近年、公共交通機関における環境配慮への関心が高まる中、電気バスのニーズは増加しています。しかし、国内外のメーカーのラインナップは限られています。そのため、Hyundaiは日本市場のニーズに応え、最適なサイズの電気バスを提供することで者がもたらすCO2削減に貢献したいと考えています。
新型の「ELEC CITY TOWN」は2024年末に日本国内での販売を開始する予定です。
ELEC CITY TOWNの特長
「ELEC CITY TOWN」は、日本のバス車体規格に準拠し、必要な装備の架装に対応できるよう設計されています。リチウムイオンバッテリーにより、航続距離は220km以上を確保しています。また、果たしてフロントガラスやサイドミラーの修理・交換サービスが最大で10年間提供され、安心して使用できるよう配慮されています。特に、乗客乗下車時の視界を補助する「SEW-Near」機能や、車両の挙動を測定しブレーキを制御する「VDC(車輌安定装置)」などの安全装置が標準装備されています。これにより、厳しい天候や滑りやすい路面でも安定した走行が可能になります。
アフターサービスと補助金の利用
Hyundaiは、2024年問題に対応するための取り組みとして、OBD2コネクタを介したテレマティクスサービスの導入も進めています。さらに、販売中の大型観光バス「Universe」と同様に、必要な部品を95%以上の翌日納品で提供することを目指しています。
また、「ELEC CITY TOWN」は、公益財団法人 日本自動車輸送技術協会から補助対象車両として認定されており、バス事業者や自治体が導入した場合には、1台ごとに約1769万円の補助金が支給されます。これにより、より多くの事業者がこの電気バスを導入するインセンティブが生まれることでしょう。
Hyundaiの展望
製品としての「ELEC CITY TOWN」は、環境配慮だけでなく、運行効率とコスト削減を両立させたモデルです。Hyundaiは今後も日本市場において、次世代自動車のラインアップを充実させる方針です。
さらに、「IONIQ 5 N」は、電動化時代に応じた革新的な走行体験を提供するモデルとして、ドライビングエンターテイメントの新たな可能性を開いています。
このように、Hyundaiは環境に優しい未来を実現するため、積極的に「ELEC CITY TOWN」や「IONIQ 5 N」をはじめとする新しいモデルを市場に投入していくことでしょう。