女性農業者の自立を促進する課題と解決策
近年、女性の農業参画が注目されていますが、さまざまな障壁に直面していることも事実です。株式会社クボタ(本社:大阪市)は、女性農業者が自分らしく生活するために必要な条件や支援について明らかにするため、アンケート調査を実施しました。この調査の結果や今後のイベント「GROUNDBREAKERS」における討論内容について、詳細にご紹介します。
調査結果の概要
この調査は、2024年9月27日から10月15日にかけて、全国の女性農業者188人を対象に行われました。その結果、女性農業者が直面する主な課題として以下の3点が浮き彫りになりました。
1.
キャリアへの自信不足
- 女性農業者が最も多く直面した課題が「農業者としてのキャリアに自信がない」という点で、40%がこの回答を選択しました。また、経営や課題解決に関する知識を得る機会がなかったという回答も38%に上り、多くの女性たちが抱える悩みが明らかになりました。
2.
経営関与がもたらす自立感
- さらに、農業経営への関与度が高まるほど、「自分らしく暮らせている」と感じる女性農業者が増える傾向が見られました。特に経営者として関わる女性は、その満足感を強く感じているようです。
3.
今後の関与希望と障壁
- 経営未経験の立場で現在農業に関わっている女性の56%が、今後農業経営に関わりたいと考えているものの、障壁として「家庭内でのケア労働の負担」と「自信不足」が挙げられました。特に、ケア労働の影響が多くの女性にとって重要な課題であることがわかります。
オンラインイベント「GROUNDBREAKERS」のご案内
この調査結果を踏まえて、株式会社クボタは2025年1月17日に「壁を乗り越え、自分らしく農業経営をするには?女性農業者座談会」を開催する予定です。
- - 開催日時: 2025年1月17日(金)15:10~15:45
- - 形式: オンライン配信
- - 出演者: ノウカノタネ株式会社久保田夕夏、株式会社太陽農場代表殿倉由起子、有限会社農園星ノ環取締役星野美樹、山口県農林水産政策課主査椎木優子(敬称略)
- - 主催者: 株式会社クボタ
- - 参加費: 無料
このイベントでは、3名の女性農業者と自治体の担当者が直面する課題やその解決策について意見を交換し、参加者が一緒に考える内容となっています。農業経営における女性の役割を見つめ直し、彼女たちが自立できる環境を進めるための貴重な機会です。詳細は
こちらからご確認ください。
まとめ
女性農業者が直面する課題は多岐にわたり、自信を持つこと、経営に関与すること、そして周囲からの支援が重要です。今後もこうした取り組みを通じて、女性農業者が自分らしく生き生きと農業に従事できる社会の実現を目指していきたいと思います。