災害に備える新たな革新「Soku Minute Mattress」
コーンズテクノロジー株式会社は、オランダのOomph Industries社が開発した災害備蓄用即席マットレス「Soku Minute Mattress」を国内にて取り扱っています。この製品は、2026年度のグッドデザイン賞において「グッドデザイン・ベスト100」に選ばれ、「グッドフォーカス賞[防災・復興デザイン]」も獲得しました。この受賞は、災害時の生活環境の改善を目指す革新性が評価された結果です。
災害に立ち向かう課題への挑戦
近年、自然災害が頻発しており,多くの人々が一次避難所で生活を余儀なくされています。しかし、避難所では硬い床に寝ることとなり、体力の消耗や精神的ストレスを引き起こします。さらに、多くの自治体や企業がクイックベッドを備蓄していますが、スペースの制約や湿度による問題があり、十分な数量を確保するのが難しいのが現状です。
「Soku Minute Mattress」は、これらの問題を根本から解決し、素早く衛生的な就寝環境を提供するために開発されています。未膨張時はわずか680mm x 235mm x 200mmというコンパクトさで、必要に応じてすぐに展開できるのが特徴です。
主な機能と特長
- - 迅速な設営: わずか20秒でマットレスを完成させることができ、専用のインフレーターにロールをセットしスイッチを押すだけで膨張・密封が完了します。
- - 省スペース設計: 展開前はコンパクトなロール状で、必要な枚数を効率的に保管可能です。50枚/ロールでの備蓄が可能なため、頻繁に使われる避難所でもスペースを取ることがありません。
- - 高い衛生性: ディスポーザブルデザインにより、湿気によるカビや変形の心配がなく衛生的に使用でき、使用後は簡単に廃棄できます。
- - 環境負荷の低減: 100%リサイクル可能な素材を使用しており、廃棄時のCO2排出量は一般的な紙製簡易ベッドの約1/3にまで削減されています。
審査員からの評価
「Soku Minute Mattress」は、自然災害による避難者の環境を改善することに貢献する製品として高く評価されました。特に、迅速な設営が可能であることが災害時における重要な要素であり、その機動性が強調されています。今後、自治体間での相互融通にも役立つ可能性があり、防災運用の新たな手法を提供する製品として期待されています。
実績の紹介: ミュンヘン空港での適用事例
2025年10月、ドイツのミュンヘン空港で発生したドローンの目撃情報によって閉鎖された際、空港内に留まることとなった約6,500人の旅行者に、「Soku Minute Mattress」がその真価を発揮しました。わずか数分でスタッフがマットレスを迅速に配布し、足止めされていた人々は快適に過ごすことができました。この事例は、本製品の実用性を証明するエピソードとして注目されています。
このように、災害備蓄用即席マットレス「Soku Minute Mattress」は、実用性と環境への配慮を兼ね備えた革新的な製品です。今後もより多くの場所で役立ち、災害時の支援に貢献することが期待されています。