新AI翻訳機能『T-4OO』が登場
株式会社ロゼッタは、2025年12月に高精度AI翻訳『T-4OO(ティーフォーオーオー)』の新機能「翻訳チェック」を発表しました。この機能により、翻訳のプロセスが大幅に効率化されることが期待されています。
背景
専門的な文書翻訳においては翻訳そのものだけでなく、翻訳後の品質チェックや修正に多大な時間と労力がかかります。特にマニュアルや薬事文書など、正確性が求められる分野ではミスが致命的な結果を招く可能性があります。しかし、翻訳量の増加や人手不足によって、チェックにかかる時間や見落としのリスクが増大しています。このような課題を解決するために、T-4OOは「翻訳チェック」機能を実装しました。
新機能「翻訳チェック」
この「翻訳チェック」機能は、アップロードしたファイルや過去の翻訳履歴を自動でチェックし、訳抜けや数値の不整合、意味のずれなどの誤りを見つけ出します。具体的には、以下の特徴があります。
- - 自動検出機能:訳抜けや誤訳、意味のずれを自動的に検出します。
- - 数値・表記のチェック:数字や単位の不整合を確認します。
- - 改善提案:問題点に対する改善案をコメントとして提供します。
チェック方法
チェックは二つの方法で実施できます:
- - 全体チェック:文書全体を網羅的にチェックします。
- - 項目別チェック:特定の観点、ごとにチェックを行います。
活用効果
この機能により、翻訳後の目視チェック時間が大幅に削減され、ヒューマンエラーの見落としを防ぐことができます。また、翻訳品質の向上と属人化の解消を実現します。
業務効率化を実現
新しい「翻訳チェック」機能の導入によって、今まで人手に頼っていた確認作業がAIに補完され、翻訳業務全体の生産性向上と品質担保が同時に実現可能となります。特に翻訳量が多い場合や、精度が求められる分野では、大幅な時間の削減が期待されます。
開発責任者のコメント
「翻訳業務においては、翻訳そのものよりもチェックが大きな負担になっているとの声を多く聞いてきました。『翻訳チェック』機能を通じて、その負担を軽減し、スピードと品質の向上を目指しています。これからも現場のニーズを反映し、実務に役立つ機能を進化させていくつもりです」と、T-4OO開発責任者の篠田篤典氏は語っています。
チェック手順
1. チェック対象を対訳CSVまたは翻訳履歴から選択します。
2. 「翻訳チェック」ボタンを押し、チェック方法や項目を選択します。
3. 実行し、結果をダウンロードします。
この新機能により、翻訳結果のチェックがこれまで以上に容易に行えるようになります。
まとめ
高精度AI翻訳『T-4OO』は、自社での翻訳資産を活用し、専門的な翻訳のこだわりを実現します。AIの力で翻訳業務を効率化し、企業の生産性向上に貢献できるこの新機能は、今後ますます多くの現場で活用されることでしょう。