SBI損保が発表した2025年3月期の業績
SBI損害保険株式会社は、2025年3月期の決算概要を発表しました。特に収益面での顕著な成長が見られることが特徴であり、自動車保険やがん保険の販売が好調に推移しました。
収益の概要
2024年4月から2025年3月までの一年間、SBI損保は新たな戦略を展開しました。ブランドキャラクターを使用した新しいテレビCMの制作や、全国各地での広告出稿の拡大、さらにCMと連動したYouTube広告の強化が功を奏し、主力商品である自動車保険の販売が伸びました。特に自社Webサイトでの販売が好調で、加入者数も130万人を超える結果となりました。
保険契約の元受正味保険料は、57,737百万円と前年同期比で9.9%増、正味収入保険料は39,566百万円(同11.0%増)、保険引受収益も同様に39,596百万円となっており、経常収益は40,436百万円(同9.6%増)に達しました。
費用の状況
一方で、費用面では保険引受費用が27,457百万円と前年同期比15.0%増加しました。また、営業費および一般管理費は11,349百万円(同2.6%増)、その他の経常費用は9百万円(同23.8%増)となっており、結果として経常費用は39,043百万円(同9.0%増)となりました。
利益の状況
これらの結果、SBI損保の当期の経常利益は1,392百万円で前年に比べ32.4%増加しました。しかし、純利益は1,212百万円となり、前年同期比で12.8%減少しました。これらの数値は、業績の成長にもかかわらず、利益の一部が圧迫される要因があったことを示しています。
支払能力について
さらに注目すべきは、保険金等の支払能力に関する指標であるソルベンシー・マージン比率です。この比率は527.8%と非常に高く、200%を超えていることからも、同社の経営の健全性には問題がないと評価されます。
SBI損保の概要と理念
SBI損保は、SBIインシュアランスグループに所属する企業であり、最新の保険商品と高水準のお客様サービスを提供することを企業理念としています。テクノロジーを活用し、新たな価値の創造を行い、グループ企業のシナジーを活かしてさらなる成長を志向しています。
SBIインシュアランスグループの特徴
SBIインシュアランスグループは、SBIグループが展開する保険事業の中核を担う企業群であり、顧客中心主義を徹底することで多様な付加価値を創造し続けています。今後も新たな顧客基盤の拡大を目指し、持続的な成長を図っていく方針です。
【会社概要】
- - 商号: SBI損害保険株式会社
- - 所在地: 東京都港区六本木1-6-1
- - 設立: 2006年6月1日
- - 資本金: 110億円
- - 事業内容: 損害保険業
- - URL: SBI損保公式サイト