日本のアニメ制作支援でKickstarterと連携！世界市場拡大に向けたクラウドファンディング始動

日本のアニメ、世界進出をクラウドファンディングで加速

近年、NetflixやAmazon Prime Videoといったオンライン動画配信サービスの普及により、日本のアニメは世界中で爆発的な人気を博しています。2021年には日本のアニメの海外市場が過去最高の1兆3,134億円に達するなど、その勢いは留まることを知りません。

この好調なアニメ市場をさらに活性化させるため、日本貿易振興機構（JETRO）は、アメリカのクラウドファンディングサイトKickstarterを活用した新たな支援事業を展開しています。具体的には、海外展開を目指す5つのアニメスタジオを選定し、Kickstarter上でのクラウドファンディングプロジェクト立ち上げを全面的に支援するものです。

5つのアニメスタジオが挑戦！多様な魅力が詰まったプロジェクト

今回、JETROの支援を受ける5つのアニメスタジオは、それぞれ個性豊かな作品でクラウドファンディングに挑戦します。プロジェクトページの作成、リワードの設定、プロモーション戦略など、Kickstarter上での成功に向けたあらゆる面でJETROがサポートを行います。Kickstarterには特設ページも設置され、世界中のアニメファンにプロジェクトがアピールされます。

参加スタジオとプロジェクトの概要は以下の通りです。

スタジオよんどしぃ：「Future Kid Takara」 - 新しいオリジナルアニメーション映画
パブリックアーツ：「幕末陰陽師・花」 - 幕末を舞台にした、陰陽師をテーマにした作品
ピコナ：「サムライ・パイレーツ」 - サムライとパイレーツという斬新な組み合わせの作品
ゴリラ：「てっぺんのおへや」 - オリジナル絵本を基にした感動的な作品
エクラアニマル：「平家物語絵巻」 - 歴史絵巻「平家物語」を題材にした作品

これらのプロジェクトは、2023年1月10日から2月13日までの期間、Kickstarter上で実施されます。アニメファンは、これらのプロジェクトに資金提供することで、日本のアニメ制作を支援するとともに、制作段階から作品に関わることができます。

JETROの支援：多角的なアプローチで成功をサポート

JETROは、単に資金調達を支援するだけでなく、プロジェクトの成功を導くための包括的なサポートを提供しています。具体的には、以下のような支援策が実施されます。

プロジェクトページの作成・編集
リワードの設定に関するコンサルテーション
ソーシャルメディア等を活用したプロモーション
Kickstarter上での特設ページの設置
米国の大規模アニメイベントでのプロモーション
海外向けプレスリリースの実施
アニメファンコミュニティへのアプローチ
* 欧米メディアへの取材アレンジ

これらの多角的な支援によって、参加スタジオはKickstarterでの成功だけでなく、海外市場への本格的な進出を目指せる体制が整えられています。

アニメ業界の未来を担う、新たな取り組み

今回のJETROによるクラウドファンディング支援事業は、日本のアニメ業界の国際競争力強化に大きく貢献すると期待されています。単なる資金調達にとどまらず、海外ファンとのコミュニティ形成、そしてグローバルな展開を促進する、画期的な取り組みと言えるでしょう。日本のアニメーションの未来を担う、このプロジェクトの動向に注目しましょう。