菊地匠の個展「左手の庭」がMON Galleryで開催！魅力に迫る

菊地匠の個展『左手の庭』が開催!

京都にあるMON Gallery and Wine Barにて、菊地匠による個展『左手の庭』が2023年5月13日から29日までの期間、開催されます。本展では、15世紀のイタリアの画家フラ・アンジェリコに影響を受けた新たな作品群が展示され、観る者を引き込む独特の世界観が広がります。

個展『左手の庭』の背景

菊地匠は、ドイツの思想家ヴァルター・ベンヤミンやフランスの画家アンリ・マティスから大きな影響を受けており、経験との距離を意識しながら作品を制作しています。本展のタイトルである「左手の庭」は、ディディ＝ユベルマンの論考から派生したもので、アンジェリコの作品にしばしば描かれる「庭」が示す意味に着目しています。

アンジェリコの作品には、左側に庭が描かれており、その庭は失われた楽園の象徴ともされています。菊地は、この「庭＝楽園」への距離感を自らの創作活動に反映させ、今の自己とその理想的空間との繋がりを深く考察しているのです。

作品の特徴

展示される作品には、特に一度つけた絵の具を刷毛で「拭う」という独自の技法が用いられています。この技法は、画家が「楽園」へと近づくことへの躊躇いや、複雑な感情を表現する手段となっています。楽園のイメージが掠れてしまう中で、菊地はその失われた美しさを再び浮かび上がらせようと奮闘しています。

展示詳細

- 会場: MON Gallery and Wine Bar
- 会期: 2023年5月13日（土）～5月29日（月）
- 開館時間: 14:00～20:00（火・水曜休業）
- 作家在廊日: 5月13日・14日・15日・28日・29日

MON Gallery and Wine Barについて

MON Gallery and Wine Barは、京都のエコノシスデザインが運営するスペースです。この場所は、アートとワインが交差する創造的な空間として、多種多様な作品が展示・販売されています。ギャラリーの背後には、訪れる人々が自身の価値観を開放するための場として存在しています。ワインバーでは、安らぎに包まれたひとときを体験でき、リラックスした雰囲気で楽しめます。

アクセス情報

ギャラリーは、地下鉄東西線の二条城前駅から徒歩約3分、阪急大宮駅からは徒歩約9分の位置にあります。アートを愛するすべての方にとって、見逃せない展覧会となるでしょう。お時間がある方はぜひ足を運んで、菊地匠の新たな作品世界に触れてみてください。アートの奥深さや、自己の内面を見つめ直すきっかけになることでしょう。