上勝町の循環型社会
2022-05-30 19:02:36

上勝町が推進するSUSTAINABREWERYで描く資源循環の未来

上勝町が推進するSUSTAINABREWERYで描く資源循環の未来



上勝町の新たな挑戦、SUSTAINABREWERYが始動しました。この取り組みは、ビール製造過程で生じる廃棄物を資源として活用し、持続可能な農業へとつなげるものです。特に、醸造過程で出るモルトかすや濃度の高い廃液は、たった24時間で液肥に転換され、近隣の農場での麦栽培に役立てられています。この流れは、サーキュラーエコノミーの実現に向けた重要なステップとなっています。

小さな町から始まる循環の世界



上勝町では、地元で生産された液肥が、農作物の栽培に直接寄与し、さらにはその作物が再びビールの原料として利用される循環が確立されています。乳酸菌とアミノ酸が豊富に含まれたこの液肥は、作物の成長をサポートし、甘みがあり、苦味やエグ味の少ない美味しい野菜を育てる助けとなっています。

現在、約40名の町民がこの液肥を無償で利用しており、「野菜が美味しくなった」といった好評の声がたくさん寄せられています。上勝町は、ホップやコーヒー、カカオなどの栽培にも挑戦する予定で、さらに充実した農業の可能性が広がります。

reRiseの理念とは



「reRise」という名前には「再起・再興」という意味が込められています。この言葉は、上勝町が目指す循環型社会の理念を表しています。地域内の廃棄物問題や生ごみ、オムツの問題など、さまざまな課題を解決するため、企業や団体との協力を進めています。

ゼロ・ウェイストへの挑戦



上勝町は、リサイクルできていないごみの問題を含め、さまざまな環境問題に取り組んでいます。将来的には、他の企業や自治体とも連携し、持続可能な経済を全国に広げることが目標です。このようにして、地域が自立しながらも、外部にも発信できるサステナブルなモデルを確立していきたいとのことです。

技術と味を融合させる



この液肥は、微生物の力で生ごみを分解し、農作物に必要な栄養を供給します。特に注目すべきは、化成肥料に比べて液肥で育てられた野菜の糖度や抗酸化力が高まることです。具体的には、ビール液肥を使用したチンゲンサイの糖度が約1.5倍に上昇し、苦味の元となる硝酸イオンの含有量が約30分の1にまで減少しました。

未来への展望



上勝町は今後、SUSTAINABREWERYの取り組みを地域から全国、さらには世界へと広げていく考えです。収穫体験やプロダクト開発を通じて、より多くの人々にこの循環型社会の意義を伝える活動を行う予定です。生ごみ廃棄物の問題に困っている企業や自治体に対しても、具体的な解決策を提供できるよう努めていきます。

私たちの未来を切り拓く上勝町のSUSTAINABREWERY。これからの展開に注目です!

【詳しくは公式サイトへ】 上勝町公式サイト

会社情報

会社名
株式会社スペック
住所
徳島県徳島市川内町沖島85‐1株式会社スペック
電話番号
0886-66-3339

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