就労移行ITスクールが9周年を祝うロゴデザインコンペを実施

就労移行ITスクールが開校9周年を迎える

2023年、就労移行ITスクールは開校9周年を迎えました。この節目を祝うために、
同スクールに通う利用者を対象としたロゴデザインコンペティションが開催されました。このコンペには、42作品もの応募があり、その中から厳正な審査を経て、グランプリや準グランプリを含む5つの受賞作品が選ばれました。

コンペティションの目的

今回のコンペティションは、ITスクールの利用者が自らのデザインスキルを実践し、社会に成果を示す良い機会となっています。強調されたのは、多様な個性が集まることで創造されるデザインの力です。
特別審査員として参画したのはMIC株式会社の著名なクリエイターたち。彼らは、利用者たちの才能を最大限に引き出す手助けをしました。

受賞作品の紹介

グランプリ

グランプリを受賞したのは、南越谷の就労移行ITスクールに在籍するゆうきさんの作品です。彼のデザインは「パッチワーク」をテーマに、多様性を象徴すると同時に、「未完成」の印象を与え、利用者たちの継続的な成長を表現しました。このシンプルでありながら深いコンセプトが評価され、公式ロゴとして採用されることが決まりました。ゆうきさんは、デザインセンスだけでなく、自身の経験をもとにしたアイデアの具現化に成功したと語っています。

準グランプリ

続いて準グランプリを受賞したのは、平塚事業所に通うkbtさんのデザイン。緑を基調にした彼の作品は、従来の枠を超えた自由な発想で未来を描いたものとして高く評価されました。デザインが持つ機能性やメッセージ性を重視したkbtさんは、今後も人々の心に響く作品作りを目指すと述べています。

MIC賞

神戸三宮の長実ポピーさんが受賞したMIC賞は、彼女の細部にまで注意を払ったデザインが評価されました。満足度の高い作品を作り出すために、観客の心を掴むモチベーションや楽しい姿勢が感じられました。長実さんは、受賞がさらなる自信につながり、創作活動を続けていきたいと語っています。

受賞者の喜び

それぞれの受賞者が、賞を受けた喜びを語る姿は、共通して感謝の気持ちで溢れていました。このコンペがもたらすポジティブな影響は、着実に彼らの今後の活動に結びつくと信じて疑いません。

これからの展望

代表取締役の古德一暁氏は、この9年間、ITスクールが掲げてきた「障害という線引きをなくす世界」の実現に向けて、さらなる取り組みを続ける意向を示しています。また、利用者たちが自らの成長を遂げ、活躍する姿を見届けることが、何よりの喜びだと述べています。このロゴデザインコンペティションは、彼らの努力や才能の集大成として、社会に発信される重要な一歩となりました。今後も就労移行ITスクールは、障がい者支援の先駆者として新たな挑戦を続けていくことでしょう。