Fourth北越銀行とTKC新潟支部の連携
2023年8月5日、第四北越銀行とTKC関東信越会の新潟支部が新潟市内で連携を発表しました。この取り組みは、TKCが開発した「TKCモニタリング情報サービス」(以下、MIS)の利用促進を目的としています。MISは、税理士や公認会計士が運営する会計事務所が毎月の巡回監査や決算を通じて作成した月次試算表などの情報を、クライアント企業からの請求に基づき、インターネットを介して無料で金融機関に提供します。
このサービスは、金融機関が顧客の財務状況を迅速に把握するのを助け、新たな融資の決定や経営支援に寄与します。第四北越銀行は、2017年からMISを導入し、2023年5月末時点での全国地方銀行利用件数ランキングで12位に位置しています。この実績は、同銀行がMISの有効性を高め、より多くの企業に活用してもらうための基盤となっています。
連携活動の進め方
今後の活動では、行員がTKC会員の関与先企業に対してMISの利用に関する同意書を取得し、その後の情報提供を円滑に進める計画です。具体的な手順は以下の通りです:
1. TKCのマークが記載された紙の決算書を持つ融資先に第四北越銀行の営業店がMISを紹介。
2. 融資先が営業店に同意書を提出。
この取り組みに際して、第四北越銀行の小島光広副部長は、「MISは経営支援に向けた非常に有効なサービスです。特に、企業の業績管理が迅速に行えるようになることで、顧客に具体的な経営改善策を提案することができる」と述べています。
TKC全国会の役割
TKC全国会は、約11,400名の税理士や公認会計士が所属する国内最大級の職業会計人集団であり、企業の適正申告や経営改善を支援するために様々な取り組みを行っています。下記の活動が現在進行中です:
- - 顧客の月次決算を迅速かつ適正に支援するための巡回監査
- - 中小企業の経営改善や承継のサポート
- - 税理士法に基づく書面添付の実施
- - 国税・地方税の電子申告への取り組み
このように、第四北越銀行とTKCは共に、企業支援の新たな形を模索しており、それによって地域経済の活性化を図っています。今後の活動に注目が集まります。