株式会社良品計画がこのほど発表した新たな内装商材は、持続可能な生活の実現を目指すプロフェッショナルに向けて設計されています。この商材は、オフィスやホテル、住居などの空間づくりに最適で、スチールパイプキッチンと木製OAフロアの2つを中心に展開されています。
スチールパイプキッチンの特長。
スチールパイプキッチンは、株式会社マイセット製作所との共同開発により生まれた製品です。ユニットサイズは2種類から選択可能で、基本的にはI型やL型の他、テーブル型も用意されています。サイズは600mmから1178mmと、多様な利用シーンに対応できる構造。
主に使用しているスチールとステンレスにより、シンプルかつモダンなデザインが特徴です。この構造では、独立したパーツを組み合わせることで効率的な空間利用が可能となり、不要な要素をそぎ落とすことで必要な機能に焦点を当てています。さらに、部材を交換することで長期間使用できるため、環境への配慮も忘れません。
木製OAフロアの革新。
もう一つの注目すべき製品、木製OAフロアは、SMB建材株式会社とのコラボレーションによって完成しました。この製品は、屋久島地杉を使用した直交4層パネルを用いており、厚み36mmのしっかりとした構造が特長です。
木質化した下地をパネルに用いたことで、一般的なOAフロアで必要とされる仕上げ材を省略。これにより廃棄物削減とコスト削減、さらには省施工を実現しました。また、パネルに使用される屋久島地杉の特性として、強度、耐候性、そして独特の木目の風合いが挙げられます。時間が経つにつれて味わい深くなり、愛着が持続する仕組みを持っています。
持続可能な社会を目指して。
良品計画が目指す「循環型社会」の理念は、この新商材にも色濃く表れています。部材の交換が可能であり、簡単に組立てや分解ができるため、長寿命の製品を実現しています。また、国産木材を積極的に使用し、環境への負荷を軽減する取り組みがなされています。
プロフェッショナル向けの商品開発においても、良品計画はデザインや製品評価を行い、専門メーカーは実績に基づいた設計と性能試験、製造を担当しています。そのため、安心して使用できる製品の提供が可能になっています。
2025年12月18日より販売が開始される「無印良品 法人向け空間商材サイト」での取り扱いに期待が寄せられます。この商材を通じて、持続可能な生活空間の実現に向けた一歩を踏み出すことができるでしょう。空間デザインに愛着を持ち続けられるような仕掛けを通して、利用者にとっての心地よい職場環境を提供する取り組みが続いていくことでしょう。