20代の約4割がNISAを利用、若者の資産形成意識とは

若者の資産形成を考える

最近の調査によると、若い世代の資産形成に対する意識が変わりつつあることが明らかになりました。特に、20代の約36％がNISA（少額投資非課税制度）を利用していると回答しています。この傾向は、金融庁が打ち出している「貯蓄から資産形成へ」というメッセージの影響を受けていると考えられます。

NISA利用者の声

NISAを利用している若者からは、「少額からでも投資ができるので手軽に始められた」といったポジティブな意見が多く寄せられています。また、最近ではニュースやメディアでの情報発信が増えていることも、利用を後押ししているようです。実際、NISAについての情報に触れる機会が増えたため、投資を始めることに対してのハードルが低くなったと感じているのでしょう。

非利用者の挑戦

反対にNISAを利用していない20代からは、多くの不安や疑問が聞かれました。「興味はあるけれど、具体的なやり方がわからない」、「投資にはリスクがあるため、慎重に情報を集めたい」といった声が見受けられます。さらに「投資を始めるための貯蓄が不足している」という根本的な原因も、多くの非利用者の意見として共通していました。

資産形成に対する取り組み

さらに、可処分所得を増やすために通じて行われている施策を調査したところ、やはりNISAの利用が最多の32.3％にのぼる結果となりました。次いで、寄附金控除（ふるさと納税など）が21.2％、生命保険料控除が19.6％、確定拠出年金（iDeCo・企業型DC）が16.4％と続いています。NISAは、若者が資産形成を考える上で有力な選択肢となっていることが示されています。