アルテアが次世代プラットフォーム「Altair HyperWorks 2024」を発表
2024年7月10日、アルテアエンジニアリング株式会社は新しいプラットフォーム「Altair HyperWorks 2024」をリリースしました。この最新のプラットフォームは、計算科学および人工知能(AI)の分野でのリーダーシップを一層強化するものです。設計とシミュレーションのための市場をリードするこのソフトウェアでは、AIを活用したエンジニアリング、ビジネス、システム設計の性能が飛躍的に向上しています。
AIを活用した設計の革新
Altair HyperWorks 2024は、AIを駆使して製品ライフサイクルの各段階においてデータのバックボーンを提供。設計とシミュレーションツールはシームレスにAIに統合され、エンジニアはHPC(ハイパフォーマンスコンピューティング)を駆使したワークフローを通じて効率的に作業を進めます。具体的には、以下のような新機能が追加されています。
- - Altair HyperMeshのジェネレーティブデザイン: 設計の反復と探求を加速。
- - Altair SimLabでの熱解析: physicsAIを活用した実データを用いた「what-if」スタディを可能に。
- - Altair Inspireによる性能予測: 設計と製造の効率を最大化し、高いパフォーマンスを実現。
これらの機能により、エンジニアがイノベーションに集中できる環境が整いました。
エンジニアリング環境のパラダイムシフト
Altair HyperWorks 2024は、エンジニアリングのワークフローにパラダイムシフトをもたらします。直感的なインターフェースの採用、効率的な設計環境、視覚的に優れたフォトリアルなグラフィックス、そして新たに統一されたデータモデルが一体となり、生産性を高めています。さらに、PythonおよびC++のサポートにより、250以上のCADシステムやファイルフォーマットとのシームレスな統合が可能になり、エンジニアリングのスクリプト機能の拡張も実現しました。
デジタルエンジニアリングの進化
アルテアでは、デジタルツインとデジタルスレッドを統合したエコシステムを構築しています。これにより、エンジニアはリアルタイムのデータに基づく最も正確なモデルにアクセスでき、デジタルエンジニアリングの精度が向上します。特に、Altair® Twin Activateではモデルの精度や明確性が向上し、コンセプトから現実への移行を支援します。
設計業務の効率化
Altair HyperWorks 2024は、設計業務の自動化と統合機能によって、エンジニアリングワークフローの合理化を実現しています。HyperMeshのPython APIを利用することで、ルーチンワークの自動化やカスタムプラグインによるCAE環境の最適化が図れます。また、SimLabの機能強化により、エレクトロニクスシステムの設計もさらに加速され、疲労寿命予測や流体力学解析が支援されます。
シミュレーションを基にした設計最適化
Altairは、シミュレーションを重視した設計解決策を提供するInspireを通じて、その市場ポジションを強化しています。このツールは構造、流体力学、機構スタディ用の解析ツールを備えており、設計の効率と製造プロセスの最適化を図ります。特に、ジェネレーティブデザインとmeshlessシミュレーション機能は、迅速な性能予測を可能にし、最適な成果物を確保します。
アルテアCEOによるコメント
アルテア創業者でCEOのJames R. Scapa氏は、「Altair HyperWorks 2024は、デザインから運用までのあらゆる製品開発ライフサイクルを統合する唯一無二のプラットフォームです。これにより、AIを取り入れた革新が進むでしょう」と語っています。
新しいAltair HyperWorks 2024の詳細については
こちらをご覧ください。また、バーチャルイベント「ATCx AI for Engineers」のプレゼンテーションは
こちらからご覧いただけます。