新宿北村写真機店のベースメントギャラリー1周年記念企画展のご紹介
新宿の核心部に位置する北村写真機店。ここでは、地下1Fにあるベースメントギャラリーが2025年6月に1周年を迎えるにあたり、特別な展示会が予定されています。7月3日から31日まで開催されるのは、写真家で映画プロデューサーの石井朋彦氏による『Mの旅人』展です。この展示は、石井氏が旅先で出会った人や風景を被写体にした作品が中心となっています。
石井氏の作品は、株式会社キタムラが運営する写真総合サイト『ShaSha(シャシャ)』に連載された同名のテーマから派生したもので、彼が旅の中で感じた「被写体との距離感」が主題です。展覧会に訪れることで、石井氏がカメラを通じて測った距離感を体感し、旅の空気まで感じられる独特の展示空間が用意されています。
「距離感」をテーマにした独自のアプローチ
本展示会の魅力は、単なる写真の展示を超えて、観客が実際の距離感を体験できることにあります。例えば、被写体との距離感の測定は物理的なものに加え、心の距離ともつながっていることを意識させてくれます。旅行先でのエピソードを通じて、観客には新たな視点で写真と向き合うきっかけを提供します。
石井氏は写真家活動の他にも、映画やアニメーション制作にも関わっており、名作『千と千尋の神隠し』や『君たちはどう生きるか』などに多く携わっています。彼の幅広い経験が、本展示会にも色濃く反映されています。
会期中のイベントも盛りだくさん
石井朋彦氏によるオープニングのトークイベントや、特別ゲストを招いたトークショーなど、展示会に関連するイベントも予告されています。特に、7月5日に行われる写真家渡部さとる氏とのトークイベントでは、「写真撮影における距離感とリズム」というテーマで、写真の奥深い魅力をさらに掘り下げる予定です。
ベースメントギャラリーの役割
新宿北村写真機店のベースメントギャラリーは、ただの展示スペースではありません。『地下から写真文化の発信』を掲げ、多様な写真展や人々を呼び込むイベントが行われています。ここでの活動を通じて、写真の楽しさと奥深さを多くの人に伝えていくことを目指しています。
新宿北村写真機店自体も、2020年にオープンし、カメラ及び写真文化に特化した総合的なスペースとして注目を集めています。カメラ初心者から上級者まで、すべての人に向けたコンテンツが豊富です。新たなライカブティックも2024年にはオープン予定で、これからさらに多様な楽しみ方が広がることでしょう。
最後に
石井朋彦の写真展『Mの旅人』は、旅もまた人生の一部であることを実感させてくれます。展覧会を訪れた皆様が、彼の作品を通じて、自らの旅のスタイルを振り返り、また新たな旅へと踏み出すきっかけになることを心より願っています。ぜひ、新宿でのこの特別な展示をお楽しみください。