自動運転トラックの実用化に向けたティアフォーの新たな一歩

ティアフォー、自動運転トラックの社会実装を加速

ティアフォー（TIER IV）は、近年のドライバー不足という物流業界の課題解決に向けて新たなステップを踏み出しました。経済産業省が推進する「モビリティDX促進のための無人自動運転開発・実証支援事業」の一環として、自動運転トラックの開発事業が無事に完了したのです。

プロジェクトの概要

本プロジェクトでは、いすゞ自動車と三菱ふそうトラック・バスの協力を受け、両社の大型トラックを基盤にした高速道路用自動運転トラックの開発が行われました。具体的には、新東名高速道路に設けられた自動運転車優先レーンでの実証走行が行われました。この実証走行は、ヤマトマルチチャーターと鈴与カーゴネットという運送会社の協力も得て、成功を収めました。

自動運転の民主化を目指して

ティアフォーのビジョンには「自動運転の民主化」が掲げられており、それに基づいて様々な自動車メーカーや運送会社が利用できる汎用性の高い自動運転システムの構築が進められています。この取り組みは持続可能な事業モデルの確立にも寄与すると期待されています。

Autowareの進化

さらに、ティアフォーは自社が開発をリードする自動運転用オープンソースソフトウェア「Autoware」を用いて、自動運転2.0の取り組みを加速させていきます。Autowareを活用することによって、将来的にはさまざまな自動運転車両に応用できる技術の発展が見込まれています。また、AutowareはThe Autoware Foundationの商標であり、これを通じたエコシステムの拡大は、ティアフォーの強みであると言えるでしょう。

市場におけるティアフォーの立ち位置

ティアフォーは、2015年の設立以来、自動運転技術に特化したディープテック企業として急成長を遂げています。自社で開発した自動運転システムを活用したプラットフォームを市場に提供し、多様なニーズに応じたソリューションを展開しています。また、教育事業にも力を入れ、次世代の自動運転技術者の育成も行っています。