小田急バスが深大寺に新たな地域活性化施設を開業
小田急グループの小田急バス株式会社は、2025年春に東京都調布市深大寺東町に複合施設「meedo」を開業すると発表しました。この施設は、住まいと商いの共存を目指す新しい形の地域活性化策の一環です。
深大寺エリアの文化を背景にした施設
深大寺エリアは、国分寺崖線から湧き出る豊かな水と長い歴史ある農村文化が息づく場所です。計画地の周辺はかつて深大寺用水が流れ、地域住民の生活の拠点として機能していました。しかし、現代では閑静な住宅地となっており、地域の方々が憩えるスポットを求める声が高まっています。
「meedo」の施設概要
「meedo」は、大小多様な店舗兼用住宅や土間付き住宅、シェア店舗、井戸のある広場、バス待合所などからなる複合施設です。施設のデザインは、かつての「水と人々の営み」というテーマを受け継ぎ、地域コミュニティの活性化を目指します。
1階には土間を設けた店舗兼用住宅があり、カフェや飲食店、地場産野菜の販売が予定されています。また、シェア店舗としてのキッチンスペースも用意されています。
この施設の屋外エリアでは、ベンチや井戸、水路、緑豊かな景観を整え、訪れる人々に自然と触れ合える癒やしの空間を提供します。さらに、カーシェアリングやシェアサイクルの運用も検討されています。
地域レジリエンス機能の充実
「meedo」の中心には、太陽光で水を汲み上げる井戸があります。これにより、停電時にも水を供給することが可能です。また、非常時には憩いのベンチがかまどに変わるなど地域の防災機能も兼ね備えています。停電時でも利用できる自動販売機やマンホールトイレも設置される予定です。
小田急バスは「小田急バスビジョン2031」に基づき、地域の課題解決を目指す多様なサービスの提供を計画しています。「小田急バスが走る街に住みたい」と思っていただけるよう、地域発展に貢献する狙いがあります。
過去の成功を生かした取り組み
2021年には東京都武蔵野市に「hocco」という複合施設を開業し、地域コミュニティを活性化する取り組みを行ってきました。「meedo」もその成功を活かし、テナント入居者や地域の方々と連携したイベントの開催などを行っていく予定です。
「hocco」では年間3,000人以上が訪れるイベントも実施されており、地域のつながりを強める役割を果たしています。「meedo」でも同様の盛況を目指します。
開業予定と今後の展望
「meedo」の開業は2025年春が予定されています。所在地は調布市深大寺東町で、アクセスはJR中央線「三鷹駅」からバスで28分、京王線「つつじヶ丘駅」からはバスで7分となります。
この新たな複合施設が地域に与える影響に期待が寄せられています。住民たちが心地よく過ごせる空間を提供することで、深大寺エリアの新たな魅力を引き出すことができるでしょう。
公式情報
「meedo」の今後の展開に、ぜひご注目ください!