バーチャル防災訓練システムが誕生
コクヨ株式会社は、防災に関する新しいアプローチを取り入れるため、東京都千代田区に本社を置くマンカインドゲームズと手を組み、革新的なバーチャル防災訓練システムを開発しました。このシステムは、東京品川のオフィス「THE CAMPUS」でのハイブリッド避難訓練に導入されており、個々の働き方に応じた訓練体験を提供します。
ハイブリッドワークの普及と防災課題
最近、ABW(Activity Based Working)やハイブリッドワークが広がる中、オフィス内の防災訓練に新たな課題が浮上しています。特に、自衛消防隊の形骸化や訓練参加率の低下は深刻な問題です。出社率が変わるため、有事において担当者がオフィスにいないという不安が企業には存在します。この状況は、防災対策を講じる上での障壁となっています。
バーチャル防災訓練システムの特徴
新たに導入されたバーチャル防災訓練システムは、マンカインドゲームズによる「VR消火訓練システム」を基に開発されました。これにより、特別なハードウェアを必要とせず、普段使用しているPCで訓練が行えるようになりました。これにより、テレワークを行っている社員も参加が可能です。また、実際のオフィスの内部を3Dスキャンで再現し、リアルな体験を提供します。
具体的には、火災時に防火シャッターが降りるなど、普通の訓練では体験できない状況がリアルに再現され、受講者に実践的な体験を与えます。このシステムは、単なる訓練ではなく、将来の実際の有事に備えるための重要な手段となるでしょう。
実施されたハイブリッド避難訓練
2026年5月28日、コクヨの東京品川オフィスで行われたハイブリッド避難訓練では、新入社員や中途入社を対象に、リアルとバーチャルを組み合わせた内容で実施されました。コクヨは、この試みを通じて、社員が各々の役割を果たす「自衛消防隊」の一員としての自覚を促進する狙いです。
今後の展望
コクヨとマンカインドゲームズは、東京品川オフィスでの試験的な導入に留まらず、実際の避難訓練やバーチャル防災訓練を通じてさらにシステムをブラッシュアップしていく計画です。自衛消防隊の重要性を再認識させ、一人一人がその役割を果たすことを期待しています。
結論
新たなバーチャル防災訓練システムの導入は、企業における防災対策の進化を示しています。エンターテインメントと教育の融合を通じて、安全を確保する取り組みが続くことで、全社員の防災意識向上につながることでしょう。このシステムは、未来の働き方に寄与し、安心できる職場を実現するための第一歩となるはずです。