小笠原の柑橘を使った社会貢献型スナック「さくピー」誕生の背景
2024年7月20日、株式会社日本果汁が新たなスナック菓子「さくピー 小笠原島レモン うま塩味」を発売しました。この商品は、東京・小笠原村で収穫されたレモンの果皮を使用しており、売上の一部は観光振興や地域の貢献に役立てられます。
日本果汁はこれまで、宝酒造と連携し小笠原村の柑橘を搾汁してきましたが、果皮を無駄にすると考えた同社は、新たな価値を生むために 3 年間の研究を経てチップスを開発しました。果皮の廃棄物を利用することで、農家への収益還元にも貢献したいという思いが込められています。
「さくピー」の魅力
1. 真空フライ製法
このチップスは真空フライ製法によって低温でじっくり揚げられており、レモン本来の美味しさを閉じ込めています。小笠原島レモンのスパイシーな風味に、特製の塩が絶妙に絡まる一品です。
2. 健康志向のスナック
一袋には、なんとレモン約1個分の果皮が入っています。この果皮には豊富な食物繊維が含まれており、ヘルシーなスナックとして懸念なく楽しめる点が特徴です。健康志向の消費者には嬉しい選択肢と言えるでしょう。
3. 環境にも配慮
小笠原の自然を守るため、売上の一部は自然保護や農業振興に使われます。捨てられる運命にあった果皮が新たな形で活用されることで、環境にも優しい商品が生まれました。
販売情報と今後の展開
「さくピー 小笠原島レモン うま塩味」は、発売日当初から好調な売上を記録し、自社製品の初動比で約2倍の販売数を達成しました。税込360円というお求めやすい価格で、東京愛らんど、小笠原島内直売所、おがさわら丸船内、日本果汁のECサイトで先行販売中です。2024年中には都内のスーパーやコンビニでの展開も予定されています。
収穫体験の募集
また、商品化を通じて農業の未来を考慮した「収穫応援」プロジェクトも始まります。2024年10月から、実際に小笠原島のレモンを収穫する体験者を募集し、収穫した柑橘を用いて新たに製品を作り販売する考えです。興味のある方は、詳細を確認の上、ぜひ応募してみてください。
日本果汁の理念
日本果汁の代表者、河野聡氏は「さくピー」を通じて、地域農業への支援及び社会貢献を目指しており、持続可能な農業の実現を狙っています。果実を余すところなく利用し、地域経済に寄与するこの取組みは、今後の日本のフードシステムにおいても重要な役割を果たすでしょう。
「さくピー」を楽しみながら、地域の発展にも寄与できるこの機会をお見逃しなく!