古代のジョージアワイン
2017-11-21 17:04:37
ジョージアワインの歴史を紐解く、新石器時代の発見
世界最古のワインの発祥地、ジョージア
ジョージア国は、その美しい風景と豊かな文化に加えて、ワインの歴史にも深いルーツを持っています。最近の研究によって、ジョージアにおけるワイン醸造の歴史が新たに明らかになりました。これは、紀元前6000年から5800年にかけて、すでにワインが作られ、楽しんでいたというものです。この研究の結果は、アメリカの権威ある学術誌「PNAS」において発表され、多くの注目を集めています。この発見は、イランのザグロス山脈に存在していたとされるワイン製造の遺跡よりも、さらに600から1000年古いとされています。
研究の背景と成果
本研究は、ペンシルバニア大学のPatrick McGovern教授が率いる国際チームによるものです。彼は「古いワインのインディ・ジョーンズ」として知られ、考古学的な発見を通じて古代のワイン文化に新しい光を当てています。ジョージアの二つの遺跡から発見された資料に、最新の技術が適用され、その結果が導かれました。
この調査を経て、古代のワイン製造の様子やその文化的背景が明らかになってきました。特に、ジョージアには「クヴェヴリ」と呼ばれる、地中に埋められた大きなセラミック容器があり、この方法で独特の琥珀色のワインが作られています。このクヴェヴリでの製法は、ユネスコによって無形文化遺産として認定され、その伝統は今日まで受け継がれています。
古代の文化と農業の発展
興味深いことに、ジョージアの新石器時代は、日本の縄文時代とほぼ同時期にあたります。そのため、古代のジョージアでワインが作られていたという事実は、実に驚くべきことです。農業文化が早くから確立されており、ぶどう栽培やワイン醸造の技術も進歩していたことは、長い歴史を持つ文化の証明でもあります。
ジョージアの農相であるLevan Davitashviliは「私たちの文化の中心には、古代から続くワインの伝統があります。これは誇りであり、私たちのアイデンティティを形成しています」と語っています。このように、ジョージアのワインは単なる飲み物を超え、国の文化と歴史を象徴する存在であることが分かります。
まとめ
ジョージアのワインの歴史は、古代文明とその農業活動の深い繋がりを示しています。新しい研究成果は、その重要性を再認識させるもので、今後もさらなる発見が期待されます。また、ジョージアのワインは、訪れる人々にとって、その土地の文化や歴史をこころゆくまで味わうことができる特別な体験を提供しています。これからも、古代から続くワインの伝統が受け継がれることを期待しましょう。
会社情報
- 会社名
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Georgian Wine Association
- 住所
- 12, Mtatsminda Street 0108 Tbilisi, Georgia
- 電話番号
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