AYA世代のがん患者に笑顔を届ける振袖撮影会
近年、AYA世代(アドレッセント・ヤング・アダルト)のがん患者に向けた支援活動が注目されております。この世代には、思春期から39歳までの若者が含まれ、年間約2万人ががんにかかると言われています。そんな中、フォトスタジオエヌプラス(大阪市中央区)では、がん患者の皆さんに特別な振袖写真撮影機会を提供する振袖無料撮影会を今年も開催することを決定しました。
この取り組みは、2021年に始まり、今年で第三回目となります。コロナ禍にも関わらず、過去2回の撮影会では、多くの笑顔が生まれ、参加者が自信を持って社会復帰するきっかけにもなっています。例えば、参加したがん患者の中には、ボランティアスタッフとして活動をスタートした方がいたり、発信者としてがんの重要性を訴えたりする人々もいます。
クラウドファンディングで開催費用を募る
今年は特に「写真なんて」と感じている若いがん患者のために、振袖撮影会を開催するための資金を集めるべく、4月20日から6月20日にかけてクラウドファンディングを実施します。目標金額は50万円で、集める資金はアルバムやヘアメイク、着付けなど、撮影に必要な費用として使用されます。この取り組みは、がん経験者にとっての重要なイベントで、彼らの心を少しでも軽やかにすることを目的としています。
【クラウドファンディングURL】
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撮影会の詳細
振袖撮影会は、2024年7月13日、14日、15日、20日、21日にフォトスタジオエヌプラスで開催される予定です。20歳から39歳のがん経験者が対象で、主治医の許可が必要です。このユニークなプロジェクトでは、参加者一人一人に素晴らしい思い出を作ることを目指しています。
参加者の声
過去の参加者からは、「心温まる時間を過ごすことができた」「家族との大切な時間を持てた」という感謝の声が寄せられ、がんと闘う彼らにとって、この活動がどれほど意味のあるものかを実感させられます。
また、このイベントの背後には、多くの専門職のサポートがあることも特徴です。医師や看護師が参加し、患者一人一人に寄り添った撮影が行われます。撮影は、お客様の体調や気分に配慮しながら進められるため、皆さんがリラックスできる環境が整っているのです。
患者さんのニーズに応える
AYA世代のがん患者は、入院中や経済的な理由から「写真なんて撮っていられない」と感じている方もいます。成人式という大切な節目に、写真がないことはとても残念なことです。この撮影会を通じて、振袖を着て特別なひとときを過ごし、自信を取り戻すきっかけとなれば幸いです。
まとめ
振袖撮影会は、単なる記念写真撮影イベントにとどまらず、がんと闘う若者たちへ向けた心温まる支援活動です。この活動を通じて、さらに多くの笑顔が広がっていくことを期待しています。クラウドファンディングでの支援は、未だ現実の選択肢に恵まれない彼らにとっての大きな支えとなります。ぜひとも、一人一人の支援を呼びかけたいと思います。