NFTで地方活性化
2021-12-17 10:00:08
札幌のスタートアップがNFTをふるさと納税に導入し地方活性化を図る
株式会社あるやうむは、地域間の経済格差を解消することを目的に、NFT(非代替性トークン)をふるさと納税の返礼品として活用する新たな取り組みを開始しました。このプロジェクトの実現に向けて、あるやうむはSkyland Venturesなどから2100万円のシード資金を調達しました。北海道札幌市に本社を置く同社は、NFTを通じて地方経済を活性化し、地域資源とデジタルアートを結びつけることで新たな付加価値を創出したいと考えています。
ふるさと納税という仕組みにNFTを取り入れる意義は大きく分けて三つです。まず一つ目は、自治体の税収を増加させることです。例えば、暗号資産に投資し成功を収めた人々、通称「クリプト長者」と呼ばれる方々は、NFTへの関心が高いことが知られています。この層に対し、ふるさと納税の返礼品としてNFTを提供することで、自治体は新たな収入源を得ることができるのです。
二つ目の社会的意義は、NFTおよび暗号資産に対する社会的地位の向上です。ふるさと納税にNFTを使用するケースが広まれば、地方自治体はこれらの新技術の規制強化に反対する立場を取る可能性もあり、その結果としてNFTが持つ社会的な印象が良くなることが期待されます。これによって、地方におけるブロックチェーン技術の導入が進むことになります。
三つ目は、NFTに関する知識の地域間格差を解消することです。現在、日本国内ではNFT関連の知識が主に東京に集中しているため、地方自治体や企業がその知識を得ることが難しい状況にあります。このプロジェクトを通じて、地方の自治体職員や政治家がブロックチェーンやNFTについて学び、知識の偏在を解消することができると考えています。
調達した資金の使用用途についてですが、主に自治体への営業活動と、NFTを返礼品として提供するためのポータルサイトの開発に充てられる予定です。特にポータルサイトの開発は、このプロジェクトの成功に不可欠な要素となります。
投資家の皆様からは、株式会社Skyland Venturesの木下慶彦パートナーやHEROZ株式会社の林隆弘CEOなどから支援のコメントも寄せられています。彼らはこの新しいアイデアと、NFTが地方経済を変革する可能性に期待を寄せており、支援する意義を強調しています。
あるやうむの代表畠中博晶は、札幌からWeb3.0の潮流を生み出すための挑戦に賛同してくれた投資家たちに感謝し、NFTによる地方創生の実現に向けて意欲を燃やしています。同社は、地域には多くの潜在的な資源が眠っているとの信念のもと、ブロックチェーン技術を活用し地域活性化に取り組んでいます。
このプロジェクトは、単なる地域振興に留まらず、NFTという新しい技術を通じて地方創生を目指すため、広範な社会的意義を持つと言えるでしょう。また、今後はオープンネスの理念を重んじ、プロジェクトの透明性を確保するためにDiscordサーバーで情報を共有することも行っています。
株式会社あるやうむは、2020年に設立され、若い世代の活躍が光っています。この会社のビジョンや技術革新は、今後の地方創生やNFT市場において重要な役割を果たすことが期待されており、その動向から目が離せません。
会社情報
- 会社名
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株式会社あるやうむ
- 住所
- 北海道札幌市北区北38条西6丁目2番23 カトラン麻生 302号室
- 電話番号
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