NTT西日本が「GENIAC-PRIZE」において優勝
NTT西日本株式会社が、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が主催する「GENIAC-PRIZE」において、生成AIのフェイク対策に関連する技術提案で栄えある優勝を果たしました。この技術は、デジタルデータの真正性証明とトレーサビリティの確保を目的としています。この取り組みは、NTT西日本の音声AIサービス「VOICENCE」を通じ、実社会における導入が進められています。
生成AIのリスクと解決策
現代社会において、生成AIの進化は新たなコンテンツ制作を可能としましたが、その一方で無断生成や改ざん、なりすましなど、深刻なリスクが生まれています。こうした問題は、ジャパン・コンテンツが国際市場で成長するために解決すべき重要な課題です。NTT西日本は、ブロックチェーン技術とVerifiable Credentials(VC)を駆使し、安心してデジタルデータを取り扱える環境を構築しています。
技術の詳細
1. 真正性証明
デジタルデータ(例: 音声データ、AIモデルの特徴データ、合成データ)を正確に認証する仕組みを構築しています。具体的には、これらデータに発行主体や利用許諾条件をVCとして保存し、改ざんを検知可能なハッシュ値をパブリックブロックチェーンに記録します。これにより、誰もが検証できる信頼性が確保されます。
2. トレーサビリティ
音声データはAIモデルの特徴データを経て合成AIデータへと変化します。NTT西日本は、これらの関係を明確にし、生成物の出所を追跡するための仕組みを構築しています。階層型VCを用いることで、これらデータを繋げ、正規の生成物であることを証明します。現在、このシステムに関する特許も出願中です。
3. ユーザインターフェース
当社の技術は、ユーザインターフェース層、API層、バックエンド層を分け、利用者が簡単に真正性を確認できる環境を提供しています。これにより、多様なユースケースに対応できる使いやすさが実現されています。
音声AI「VOICENCE」への実装
NTT西日本の音声AIビジネス「VOICENCE」には、上述の技術が組み込まれており、声優やタレントといったIPホルダーの資産価値の保護と利用促進を同時に推進しています。さらに、法曹界や関連業界団体との協力を通じて、これからのAI社会の実現へ努めています。
今後の展開とビジョン
今後、音声コンテンツに限らず、動画や3DCGなど、さらなるメディアに本技術を適応していく予定です。また、全国各地で開催される「GENIAC-PRIZE 成果発表キャラバン」などを通じて、学術界やスタートアップ企業とのオープンイノベーションを進め、安全なAI社会の実現に貢献することを目指します。
お問い合わせ
本件についての詳細は、NTT西日本株式会社のミライ事業共創室までお問い合わせください。
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