神戸学院大学と一丸ファルコスが血管新生促進の特許を取得
神戸学院大学大学院薬学研究科の水谷健一特命教授と、化粧品や健康食品、医薬部外品の原料を手掛ける一丸ファルコス株式会社が共同で開発したプロテオグリカン材料が、血管新生を促進する手段として注目されています。2023年10月23日には、この研究成果が日本で特許登録されました(特許番号7763163)。この特許技術は再生医療や治療デバイスへの応用が期待されており、医療分野に革命をもたらす可能性があります。
プロテオグリカンとは?
プロテオグリカンは、コアタンパク質と呼ばれる1本のタンパク質が、糖鎖と結合して形成される生体高分子です。動物組織の細胞外マトリックスの重要な構成要素であり、細胞の成長因子の貯留や放出を調節する機能を持っています。特に、血管新生においては重要な役割を果たしているとされ、今回の研究でもその特性が着目されました。
研究の背景とプロセス
この共同研究は、2022年度から2024年度にかけて、成長型中小企業等研究開発支援事業(Go-Tech事業)の支援を受け実施されました。研究チームは、血管新生が盛んな期間である発生期や発達期の環境を模倣することに注力しました。その結果、特定のゲル成分とともに、サケやウシの鼻から抽出したプロテオグリカン材料を培養液に添加することで、顕著な血管新生促進作用を発見しました。
期待される効果と今後の展望
本特許は、血管新生を促進する新しい手段を提供するもので、将来的には再生医療等の新素材やリサーチツールの開発に寄与することが期待されています。血管新生は体内で新たな血管ネットワークを形成する重要な過程であり、心筋細胞や内皮細胞が関与しているため、心疾患治療や様々な病状への応用が考えられます。
用語の定義
- - 血管新生:新たな血管のネットワークを形成する現象であり、サイズや形状を持つ多様な血管構造を作り出す過程です。
- - 再生医療等材料:生きた細胞や組織を用いた医療製品に使用される材料で、人体の構造や機能の再建を目指します。
お問い合わせ先
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今後もこの重要な研究が進展し、新しい医療の可能性が広がることを期待しています。