渋谷エリアの喫煙環境改善へ向けた新プロジェクトが始動

渋谷エリアの喫煙環境改善に向けた新プロジェクトが始動

東京都渋谷区の一般社団法人渋谷未来デザインは、フィリップモリスジャパンと協力して、新たな喫煙環境改善プロジェクト「Action for 0」を発足しました。この取り組みは、安全で快適な街づくりを目指す「渋谷グッドマナープロジェクト」の一環として位置づけられています。

フィリップモリスジャパンは「煙のない社会」を目標に掲げており、紙巻きたばこからの撤退を進め、煙の出ない加熱式たばこへの製品転換を行った後、喫煙環境の向上にも取り組んでいます。渋谷のユニークな課題に対応するため、喫煙者の意識改革を促し、官民で連携して消費者と地域社会の共存を図なうアプローチが採用されています。

渋谷エリアの課題

渋谷駅周辺では、特定のイベントに伴うオーバーツーリズムが問題視され、夜間の路上飲酒を禁止するなどの規制も行なわれています。また、日常的に見られるたばこの吸い殻のポイ捨てや、条例のない場所での喫煙による受動喫煙が地域の課題として深刻化しています。

このような背景から「Action for 0」は、数項目に渡る取り組みを行います。具体的には、喫煙に関連する都市課題の分析、公共空間の清掃活動、国内外の喫煙者に向けたマナー啓発、さらには産官学民の情報共有の場を設けることなどが検討されています。

提言と展望

フィリップモリスジャパンの鶴岡斉部長は、「加熱式たばこ専用スペースの開発を進め、非喫煙者と共存できる環境を整えています」と述べています。また、自治体や民間との協力体制によって地域課題を解決する努力を続ける意義を強調しました。

一方、渋谷未来デザインの金山淳吾ジェネラルプロデューサーは、渋谷駅周辺が国際的な観光地としての発展を遂げる中で、ゴミやたばこの吸い殻、路上喫煙といった問題を早急に解決する必要性を語ります。「渋谷グッドマナープロジェクト」から生まれる新たな任務として、今後も喫煙環境を見直し、理想的な町の姿を追求していく方針を打ち出しました。