岡山大学が主催した異分野交流イベント「ブレインストーミング2025」
2025年9月20日、21日に国立大学法人岡山大学が主催する「ブレインストーミング2025」が香川県直島町にあるベネッセハウスで行われました。このイベントは、若手研究者の育成と異分野交流を目的としており、62名の参加者が集まりました。地域中核・特色ある研究大学を目指す岡山大学にとって、非常に重要な取り組みです。
参加者の構成
この2日間にわたるイベントには、岡山大学の那須保友学長や成瀬恵治学術研究院医歯薬学域長をはじめ、医歯薬学域、環境生命自然科学学域などから約40名の教職員が参加しました。また、大学院生12名、学部生4名を含む16名が参加し、さらに学外からは山口大学、徳島大学からの学生も数名参加しました。
特別講演の内容
初日のテーマは「躍動する探究心 — 分野を越えて未来へつなぐ」とし、成瀬医歯薬学域長の開会挨拶で幕を開けました。続いて、3名の教授による特別講演がありました。
- - 阿形清和名誉教授(京都大学・基礎生物学研究所)は「独創的な研究の裏には多彩な経験がある!!」という視点から研究の重要性を語りました。
- - 大庭伸介教授(大阪大学)は「骨と軟骨の発生における遺伝子発現プログラム」についての講演を行い、分野の最前線からの情報を提供しました。
- - 齋尾智英教授(徳島大学先端酵素学研究所)は「NMRを中核とした統合的解析でタンパク質のフォールディングと集合を理解する」というテーマで、最新の研究成果を発表しました。
また、ポスター発表ではみなさんからの研究も紹介され、特に活発なディスカッションが展開されました。
パネルディスカッションとポスター賞の発表
2日目には、最優秀ポスター賞と優秀ポスター賞の発表が行われ、受賞者の講演も行われました。ポスター賞では、大学院医歯薬学総合研究科からの棚井あいりさんが最優秀賞を受賞し、その研究内容について詳細に説明しました。その他にも、様々な研究が評価され、若手研究者の活躍が光りました。
午後には、「AMED等大型研究資金獲得に向けての取り組み」と題したパネルディスカッションが行われ、さまざまな研究者が集まって議論を交わしました。特に「大型研究費はどのように獲得するか」というテーマについては、現実的な意見交換が行われました。
成果と今後への期待
この2日間の経験を通じて、所属する分野や立場、年齢にかかわらず、多くの参加者が意見を交換し、交流を深めました。また、この貴重な経験が今後の共同研究や情報交換につながることが期待されています。岡山大学が目指す地域中核・特色ある研究大学としてのキャリア形成が、このようなイベントを通じて進展することを確信しています。
来年も多くの若手研究者や学生の参加を希望し、岡山大学の取り組みに今後もご注目ください。
このように、岡山大学の「ブレインストーミング2025」は、若手研究者にとって貴重な機会となり、異分野の研究者とのネットワークを作る一助となったに違いありません。このイベントを通じて得られた知識や経験は、今後の研究活動に大きく寄与することでしょう。