MATRIXが新たに3D生成技術を用いたメタバース制作を開始

MATRIXが実写メタバースの制作を開始

株式会社MATRIXは、AI技術を活用した実写メタバースとデジタルツインの開発を手がける企業です。最近、同社は、全世界で注目されている3D生成技術「Gaussian Splatting」（以下、3DGS）を用いた受託制作業務を開始しました。この新技術によって、現存する歴史的建造物や文化遺産、さらには豪華客船や結婚式場など、さまざまな施設を複数人で疑似体験できる実写版メタバースが実現します。

Gaussian Splattingとは？

3D Gaussian Splattingは、近年注目を集めている技術で、撮影したデータをもとに高品質な3Dモデルを生成するプロセスです。この技術により、スマートフォンで撮影した動画などからリアルな3Dモデルを作成することが可能になります。MATRIXはこの技術を利用し、高速かつ高品質な結果を出すことに成功しました。世界中のクリエーターや技術者たちが取り組む中、MATRIXはその先駆者となり、多彩な3D制作用途への受託制作業務を展開しています。

複数人での疑似体験が可能

MATRIXが提供するメタバース空間の特徴は、CGで生成されたものではなく、リアルな実写映像や画像を基にした空間である点です。これにより、ユーザーはまるでその場にいるかのような体験を得られ、リアルなコミュニケーションを行うことができます。また、特筆すべきは、複数のユーザーが同時にその空間に入り、一緒に会話しながら疑似体験ができることです。これはまさに「もうひとつのメタバース」と呼べる新しい形式と言えるでしょう。

自由歩行機能の搭載

MATRIXは、ユーザーがまるで実際にその空間を歩いているかのような感覚を提供するウォークスルー機能も搭載しています。これにより、従来の固定的な体験や断片的な移動に比べ、よりインタラクティブな体験が可能となります。まるでその場を自由に歩き回りながら、自分自身で探索することができるのです。

さまざまな用途での活用が期待

この新しいメタバース技術は、不動産や建設業界をはじめとする多様な用途での活用が期待されています。大規模な建築物や小規模な施設まで、様々な規模や目的に応じた3DGSの撮影から制作業務まで行うことができるようになっています。設計やデザインの確認、さらには一般公開を目的とした下見など、多岐にわたるニーズに対応できる体制を整えています。

企業のビジョン

株式会社MATRIXは、これらの技術を駆使して、新しい形の「メタバース」を提供することで、人々の体験を豊かにし、生活の質を向上させたいと考えています。MATRIXの代表である五石順一氏によると、「Gaussian Splattingは、空間を高速演算で3D出力する画期的な技術であり、これを応用することで、私たちは新しいビジネスの形を模索しています。」とのことです。