HAPROTと三菱地所が手を結ぶ新たな住環境づくり
1. HAPROTの新しい役割
広島県廿日市市に本拠を置く株式会社HAPROTが、三菱地所の総合スマートホームサービス「HOMETACT」の「安全持続性能アンバサダー」に就任しました。この連携は、HAPROTの代表取締役である満元貴治氏が牽引する形で進められ、これまでの住宅設計に新たな視点をもたらすことが期待されています。
2. HOMETACTについて
「HOMETACT」は、三菱地所が開発したスマートホームサービスで、多様なIoT機器を一元管理することが可能です。利用者は、スマートフォンアプリやスマートスピーカーを通じて家の中の複数のデバイスを簡単に操作できるため、快適で安心な住環境を提供します。2021年からサービスをスタートし、すでに全国各地の物件で導入が進んでいます。
3. 安全持続性能の重要性
HAPROTが提案する「安全持続性能」は、医療の専門家の観点から発展したもので、住宅の安全評価と居住者の身体機能の持続的な対応能力を評価する指標です。この評価によって、従来の住宅では見過ごされがちなリスクが可視化され、未来の住環境に向けた改善が容易になります。特に高齢化が進む日本において、これらの視点はますます重要視されるでしょう。
4. 住環境への影響
今回の連携によって、HAPROTの「安全持続性能」が「HOMETACT」と融合します。これにより、例えば室温管理によるヒートショックの予防や、転倒リスクの軽減が期待されます。このような技術的支援は、高齢者や小さな子どもを持つ家庭にとって、特に大きな意味を持ちます。また、医療・介護の現場との連携も視野に入れ、地域の安全・安心な住環境を形成することを目指しています。
5. 満元貴治氏のコメント
満元氏は、この就任を機に「誰もが安心して長く暮らし続けられる住環境の在り方を追求する」と意気込みを語りました。「安全持続性能」はただの住宅設計基準ではなく、すべての人にとっての福祉の向上を狙ったものです。特に高齢者や子育て世帯への配慮が必要とされる現状を踏まえ、住宅の安全を高めることは社会全体にとって重要です。
6. 今後の展望
HAPROTと三菱地所のコラボレーションは、住宅の新たな設計思想の確立だけでなく、これまでの住宅に対する価値観をも変える可能性を秘めています。今後、戸建て住宅だけでなく、集合住宅や商業施設に至るまで、「安全持続性能」を基軸とした新たな住環境を展開し、建物の設計とスマートホーム技術の融合を図っていきます。
この取り組みが実現すれば、高齢化社会における課題解決に寄与し、多くの人々が安心して暮らせる住環境が広がることが期待されています。HAPROTと三菱地所は、未来の住まいを共に描き出し、より安全で快適な社会を築いていくことでしょう。