COP19:NGO800人が一斉退場!各国政府の気候変動対策への無策に抗議

COP19:NGO800人が気候変動対策の遅延に抗議し、会場から一斉退場



2013年11月、ポーランド・ワルシャワで開催された国連気候変動枠組み条約第19回締約国会議(COP19)において、衝撃的な出来事が発生しました。オックスファムを始めとする約800人のNGO関係者と市民団体が、各国政府の気候変動問題への不真剣な姿勢に抗議し、会議場から一斉に退場するという異例の事態に発展したのです。

各国政府の消極的な姿勢が批判の的

今回の抗議行動の背景には、参加各国政府の気候変動問題への取り組みの遅れと消極的な姿勢があります。特に、開催国であるポーランドの石炭推進政策や、日本の削減目標の大幅な見直し遅れ、オーストラリアの国際交渉への消極的な姿勢などが、NGOの怒りを買った要因として挙げられます。これらの国々の姿勢は、地球温暖化という喫緊の課題に真剣に取り組む意思が欠如していると、NGOは批判しています。

オックスファムの声明:もはや我慢の限界

オックスファム・インターナショナルの事務局長ウィニー・ビヤニィマ氏は、一斉退場について声明を発表。「各国政府は、国民の安全を守るという最も重要な責任を果たせていない」と強い口調で非難しました。声明では、気候変動が既に世界中で洪水や台風などの異常気象を引き起こし、人々の生命や生活、食料供給に深刻な被害を与えている現状を指摘。各国政府が早急に具体的な対策を取らなければ、事態はさらに悪化すると警告しています。

一斉退場の意義:未来への警鐘

NGOによる一斉退場は、単なる抗議行動ではありません。これは、各国政府に責任ある行動を促すための強い意志表示であり、世界の市民社会からの緊急の警鐘です。オックスファムは、この行動を通じて、各国政府に科学的根拠に基づいた温室効果ガス排出削減目標の設定と、特に貧困国や脆弱な国々への支援強化を求めています。

今後の展望:COP20への期待と市民社会の連携

今回のCOP19での一連の出来事は、世界が気候変動問題に対して真摯に向き合う必要性を改めて浮き彫りにしました。NGOは、今後のCOP20(2014年開催)に向けて、世界中の市民と連携し、各国政府への働きかけを強化していくことを表明しています。国民の意見を政府に届けるための具体的な取り組みを今後展開していく予定です。

写真と声明全文へのアクセス

COP19での一斉退場の様子は、オックスファムのFlickrページで確認できます。また、NGOと社会運動による共同声明(英語)はオックスファムのウェブサイトで公開されています。これらの情報を通じて、世界中の人々が気候変動問題の深刻さを改めて認識し、行動を起こすきっかけとなることが期待されます。

結論:国際社会全体の協調が不可欠

気候変動問題は、もはや特定の国や地域だけの問題ではありません。地球規模の課題として、国際社会全体が連携して取り組むことが不可欠です。今回のCOP19でのNGOの一斉退場は、各国政府にさらなる努力を求めるだけでなく、私たち一人ひとりが気候変動問題に関心を持ち、行動を起こすことの重要性を示す、強いメッセージとなりました。

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