SUFAの新たな一歩
2020-06-10 14:01:31
超軽量透明断熱材「SUFA」が新たな資金調達でさらなる進化を目指す
環境に優しい革新素材「SUFA」の新展開
透明かつ軽量な断熱材「SUFA(Super Functional Air)」が新たに三洋化成工業株式会社からの資金引受を得て、さらなる技術革新と事業化へ向けた一歩を踏み出しました。近年サステナブルな社会の実現が求められるなか、SUFAはその特性から重要なキー素材として期待されています。
資金調達の背景と目的
SUFAを開発したティエムファクトリは、環境負荷を低減し、持続可能な社会の実現を目指しています。最近、三洋化成工業株式会社との資本業務提携が決定したことで、同社の持つ界面制御技術やウレタンフォームとの複合化技術が活用され、SUFAのさらなる価値向上につながることが期待されます。
このパートナーシップにより、ティエムファクトリは提供する製品の品質を向上させるだけでなく、事業化の加速も図ります。三洋化成にとっても、初の東京証券取引所一部上場の事業会社としての役割を果たすことで、業界内での地位を強化し、双方の技術シナジーを最大化する狙いがあります。
SUFAの特徴と能力
SUFAは京大との共同研究から生まれた世界初の透明断熱材で、その反射する光を活用しつつ、優れた断熱性能をもっています。熱伝導率はモノリスタイプで僅か0.012~0.014W/m・Kと、これまでの断熱材の中でも最も高い性能を誇ります。また、透明という特性は、断熱しにくかった窓やその他の透明部分に応用可能な新たな可能性を提供します。
この素材は住宅、運輸、物流といったさまざまな分野での応用が期待されており、熱管理を効率化することで、環境への負荷を大幅に軽減することができます。
サステナブルな社会への貢献
三洋化成工業株式会社の安藤社長も、「環境負荷の問題は簡単には解決できないが、長期的な取り組みとして新しい素材や発想が必要である」と強調しています。この考えは、ティエムファクトリの開発目標とも一致しており、共に未来の課題に挑む姿勢が見受けられます。
ティエムファクトリの山地社長は「SUFAは単なる素材に留まらず、その組み合わせ技術と二次加工品を通じた多様な断熱ソリューションを提供する」と語り、技術革新に向けた意欲を示しています。
経済と環境、両方のニーズに応える
今回の資金調達が、SUFAの製品化を進める一助となり、さらなるプロセスの一環として位置付けられています。現代社会では、環境への配慮と経済活動のバランスが求められており、SUFAはその架け橋となりうる素材です。サステナブルな社会を実現するために必要不可欠な存在であり、今後の動向が注目です。
結論
ティエムファクトリの「SUFA」は、透明で超軽量な断熱材という新たな可能性を秘め、多くの業界に革命をもたらすことが期待されています。今後、三洋化成との協力を通じて、より高い価値を生み出すことに留まらず、持続可能な未来を築くための取り組みにも注力していくことでしょう。これからの展開に大いに期待が寄せられています。
会社情報
- 会社名
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ティエムファクトリ株式会社
- 住所
- 茨城県東茨城郡茨城町
- 電話番号
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