Mujinの新ラインアップ発表
総合オートメーション企業であるMujinが、最新の搬送ニーズに応えるために新モデルのAGV(自動搬送車)を発表しました。新たに加わった800kg可搬のセーフティーモデルと1,500kg可搬モデルは、異なる環境や安全要件に応じて、より幅広い使い方が可能です。
変化に適応した自動化の必要性
近年、製造業や物流現場では、需要の変動や人手不足、安全対策が同時に求められる状況が続いており、“止まらない生産”を維持することが難しくなっています。特に、搬送工程では多くの人手が必要とされ、生産性と柔軟性の両立が大きな課題となってきています。Mujinは、こうした課題を単なる機械化ではなく、全体が連動した自律的な自動化を通じて解決しようとしています。
その根幹を成すのが、「MujinOS」と「MujinAGV」という二つの技術です。これにより、初期投資を抑えつつ、徐々に全体最適を目指すことが可能になります。
新モデルの具体的な特徴
800kg可搬セーフティーモデル
このモデルは、産業安全規格に準拠したセーフティー機能をさらに強化しています。このため、人と機械が共存する場面でも高い安全性を維持しつつ、ピッキングや組立ラインにおける柔軟な搬送を実現しています。
1,500kg可搬モデル
こちらは、800kgおよび1,000kgモデルを超える耐荷重仕様で設計され、大型パレットやバッテリーなどの重い部品の搬送に対応しています。これにより、重量物の自動運搬を可能にし、生産ライン間の移動もスムーズに行えます。
MujinAGVが選ばれる理由
MujinAGVは、これまでに国内の自動車業界などで1,500台以上の導入実績を誇ります。その安定した稼働性能は評価され、導入企業の約70%が再度の導入を決めています。Mujinでは、導入からメンテナンスまでを専門チームが一貫して対応し、成功に向けた支援を行っています。
例えば、トヨタ紡織株式会社では通い箱のパレタイズにAGVを活用し、作業のDX推進を図っています。また、株式会社三五では無人倉庫にAGVを導入し、工場の物流を刷新することでコスト削減を実現しています。
全体最適の自動化への道
Mujinが独自に開発した「MujinOS」は、AGV1台から自動化ライン全体まで、同一プラットフォームでの制御を可能にします。これにより、部分最適にとどまらず、現場全体の自動化を推進。データの可視化を通じて効率的な経営判断を促進し、持続可能な製造基盤を構築していきます。
今後の展望
今回発表された新モデルは、MujinAGVラインアップ拡充の第一弾に過ぎません。Mujinは今後も、お客様の様々なニーズに応えるため、さらなるラインアップの強化を行っていく予定です。「1台から始めて、全体最適へ」—その姿勢を貫きながら、製造現場の成長と課題解決に貢献していくことを目指しています。
お問い合わせ
Mujinに興味がある方は、
公式ウェブサイトをご覧いただき、お気軽にお問い合わせください。また、MujinOSについての詳細も同サイトから確認できます。