駿台予備学校と日本経済新聞社のコラボレーション
駿台予備学校は、2025年度から高卒クラスのカリキュラムに新たに『朝学タイム』を導入しました。このプログラムは、授業開始前の時間を有効に活用し、ICT教材を使って生徒一人ひとりの学習ペースに合わせた指導を行うものです。これにより、個々の学力を高めるうえでの環境が整っています。
例えば、英語が苦手な受験生にはELSAを使った発音練習、そして英単語の記憶を助けるMonoxerを取り入れています。また、2025年度の大学入学共通テストに必要な「情報Ⅰ」に不安を抱える受験生には、「情報AIドリル」を用いてインプットとアウトプットをバランスよく学ぶことができるようにサポートしています。
新聞を通じての読解力向上
池袋校では、日本経済新聞社と共同で新聞を読む取り組みも行っています。共通テストでの文章量が増加した理由の一つは、「読解力」と「世の中の動きを理解する力」がより求められているからです。しかし、現代の学生はSNSやWebの影響で、長文を読む習慣が薄れてしまいがちです。この課題を克服するために、週に1回のペースで『朝学タイム』を利用し、約7週間にわたって日本経済新聞を読むカリキュラムを実施しています。
このプログラムでは、初回に日本経済新聞社の社員による「日経読み方講座」が開かれ、受講生たちは熱心に耳を傾けていました。知識を定着させるために、受講生には定期的な要約ワークシートが配布され、日経が提供した模擬回答を通じて自らの考えを分析する機会も与えられます。
生徒の声と今後の展望
受講生は、この取り組みを通じて得た理解が国語や地歴公民の学びに結びつくと感じています。ある生徒からは「思いがけない情報が得られた」との声も寄せられ、彼らにとって新たな学びのきっかけとなっているようです。駿台予備学校の校舎責任者である小粥圭悟氏はこのプログラムの成果がすぐに感じられることを期待しており、今後全校での拡大も視野に入れているとのことです。
このように、駿台予備学校では受験生のニーズに応じた新しい学習方法を次々と導入し、日常的に新聞を読むという新しい習慣を育んでいます。大切な受験を控えた彼らの未来に向けて、成長を促す環境を提供するこの独自のプログラムに注目が集まっています。