富士通セミコンダクターとオン・セミコンダクターが連携強化、製造能力を拡充へ

富士通セミコンダクターとオン・セミコンダクターの新たなパートナーシップ



富士通セミコンダクター株式会社(以下、富士通セミコンダクター)と米国のオン・セミコンダクターが、戦略的パートナーシップをさらに強化することが合意されました。両社は、富士通セミコンダクターが所有する福島県会津若松市の200mm製造会社の株式の30%を、オン・セミコンダクターが追加取得することとなり、これによりオン・セミコンダクターの出資比率は40%に引き上げられます。この出資増加は、関連当局の承認を前提としており、実行は2018年4月1日を予定しています。

戦略的な背景と意義



富士通セミコンダクターとオン・セミコンダクターの関係は、2014年にさかのぼります。当時、オン・セミコンダクターは会津200mm製造会社に10%の出資を行い、その後間もなく製造移管を開始しました。2015年6月には製品の量産が始まり、現在に至っています。近年、会津200mm製造会社でのオン・セミコンダクター製品の需要が高まる中で、両社にとってさらなるパートナーシップの強化が不可欠であるという理解が進んだ結果の合意です。

このパートナーシップが強化されることで、オン・セミコンダクターは、2018年後半までには出資比率を60%、2020年前半までには100%に引き上げる計画を持っています。この動きにより、会津200mm製造会社はオン・セミコンダクターのグローバルな製造拠点の一部としての地位を確立し、より柔軟なサプライチェーンを実現していくことが期待されます。

富士通セミコンダクターとオン・セミコンダクターのコメント



富士通セミコンダクターの曲渕景昌社長は、「会津200mm製造会社のさらなる成長を目指すためには、グローバルに競争力を持つ企業へと変革していく必要があり、そのためにはオン・セミコンダクターとのパートナーシップ強化が最適である」と述べ、地域経済への貢献にも意欲を示しました。

一方、オン・セミコンダクターのキース・ジャクソン社長兼CEOは、2014年以降のパートナーシップの強化を評価し、今回の追加出資により生産能力を確保し、製品ニーズへの対応力を強化していく考えを示しています。

今後の展望



このように、両社の連携強化は、製造能力の向上だけでなく、地域社会への貢献や雇用の維持・拡大など、さまざまな面での影響が期待されています。特に、会津200mm製造会社は、富士通セミコンダクターグループの中でも重要な役割を担っており、安定した品質と高度な技術を提供し続けることが求められています。今後、両社が協力して新たな価値を創造し、半導体市場における競争力を維持・向上させることが期待されます。

この新たなパートナーシップがもたらす影響について、今後も注目が集まるでしょう。

会社情報

会社名
オン・セミコンダクター株式会社
住所
東京都台東区上野1-19-10
電話番号
03-5817-1055

トピックス(経済)

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