大江戸温泉物語と湯快リゾートのブランド統合が実現
2024年4月1日に経営統合が決まった大江戸温泉物語ホテルズ&リゾーツ株式会社と湯快リゾート株式会社が、2024年11月1日から温泉宿のブランド名を「大江戸温泉物語」に統一することが発表されました。この統合に関する記者発表会が2024年10月25日に開催され、両社の代表者が登壇、ブランド統合の背景と未来の展望について語りました。
ブランド統合の背景と目的
橋本啓太氏(大江戸温泉物語ホテルズ&リゾーツ株式会社社長)と西谷浩司氏(湯快リゾート株式会社社長)がそれぞれ挨拶で登壇し、統合に至った理由を説明しました。西谷氏は「大江戸温泉物語は広く認知され、親しまれているブランドです。そのため、新たにブランドを立ち上げるよりも、この名称を統一する方が効果的であると判断しました」と述べました。統合により、全国で66の温泉宿を運営する“日本最大級のカジュアル温泉宿ブランド”が誕生することになります。
「私たちの目指すのは、旅行をもっと気軽に楽しめるものにすることです。日本各地の素晴らしい温泉を気軽に体験してほしい」という熱い想いが西谷氏から語られ、記者発表会は両者の協力と共に進められました。
サービスの充実とリニューアル計画
ブランド統合により、今後は様々な新サービスが展開される予定です。まず、全66の宿泊施設は「大江戸温泉物語」系列としてのサービスを提供し、食事メニューも地域に特化したものを強化予定です。また、施設のリニューアルも加速し、各宿が持つ独特の魅力を最大限引き出す方向で進められます。
「お客様がゆったりと過ごせるよう、入浴時間を延長し、チェックアウト時間の統一をします。私たちはお客様に満足いただけるサービスを目指し、改善を重ねていきます」と橋本氏は語りました。
統合を祝う「お湯合わせの儀」
発表会の終盤では、結婚式で行う「水合わせの儀」に倣った「お湯合わせの儀」が実施されました。これは両社の象徴として、各社の温泉を使用しながら、未来への希望を込めた儀式です。MCの掛け声と共に、両者がそれぞれの温泉を注ぎ、一体感を祝いました。
「お客様や関係者の支えのおかげでこの日を迎えました。これからも力を合わせて温泉の魅力を広げていきたいと思っています」と橋本氏は締めくくります。
新たな展開への期待
今後、両ブランドは共同で新店舗の出店を加速させ、3年以内に10店舗の新規出店を計画しています。また、10月28日からは、主要駅7カ所に統合を報告する屋外広告が掲示され、統合を祝うキャンペーンもスタートします。このように、新たなブランド統合のもと、温泉宿業界において一層の付加価値と魅力を発信していくことが期待されています。
日本中の多くの人々に、より身近で魅力的な温泉体験を届けていく「新生・大江戸温泉物語」の姿を見守りたいと思います。