NECとPendoが描く未来の業務環境
日本電気株式会社(NEC)は、125年の歴史を持つITサービス業界のリーダーであり、現在はデジタルトランスフォーメーション(DX)の取り組みを進めています。最近、NECはPendo.io Japan株式会社が提供するソフトウェア体験管理(SXM)プラットフォームを導入し、業務プロセス標準化と人事制度の改革を進めました。この取り組みにより、NECは業務効率化を実現し、従業員の利便性も向上させています。
DX推進の背景
NECは2021年から本格的なコーポレート・トランスフォーメーションに取り組んでおり、最新のテクノロジーを活用した企業改革を進めています。「クライアントゼロ」戦略のもと、社内で実施した取り組みを顧客に還元することを目指しています。Pendoの導入は、この戦略に基づくもので、具体的には業務プロセスの標準化と人事システムの刷新を通じて、効率的な運営を実現しました。
業務プロセスの標準化
NECでは、商談から受注までの業務プロセスが統一されておらず、これが業務の支障となっていました。そこで2023年に「経営・ファイナンスプロセス刷新プロジェクト」(KFP-PJ)が立ち上がり、全社共通のデータシステムが導入されました。しかし、システムの操作性に課題があったため、現場からの問い合わせが増加してしまいました。
Pendoのガイド機能を活用し、アプリケーションの操作をサポートすることで、ユーザーが直感的に使用できるようになり、導入から6ヶ月後には特定の画面での操作時間を約30%削減することに成功しました。業務改革部門の前田英彦氏は、Pendoの使いやすさを評価し、エンドユーザーも違和感なく感じていると述べています。「システム改修なしでガイドを提供できるメリットを強く感じています」とのことです。
人事システムの改革
NECはジョブ型人事制度を導入するにあたり、クラウド型人事システムも導入しました。現在、約4万8,000人がこのシステムを使用しており、多忙なPeople Managerに対するオペレーションの増加が課題となっています。そこで、人事を所管する部門はPendoを導入し、ユーザーエクスペリエンスの改善に努めました。
人事システム上にリソースセンターを設け、マニュアルやヘルプデスクのチケット発行への導線を改善した結果、リソースセンターのアクセス数は約60,000件、時間に換算し約2,500時間を削減しました。また、パーソナライズされたガイドを活用したことで、退職予定者の手続き登録率は従来の85%から98%に改善され、個別対応の工数も効率化されました。システム障害時にもPendoがサポートし、ユーザーの混乱を防いでいます。
最後に
NECの取り組みは、Pendoを駆使して企業のDXを推進し、業務の効率化とユーザーエクスペリエンスの向上を実現することを目指しています。Pendoはこのように、企業にとっての重要なパートナーとして機能し、全社的な変革を支えるソフトウェア体験管理プラットフォームの提供を行っています。今後のNECとPendoのさらなる進展に期待が寄せられています。
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