将棋日本シリーズ JT杯一回戦第三局: 丸山九段 vs 菅井八段、金沢で激戦!
7月20日、石川県金沢市の石川県産業展示館にて、将棋日本シリーズ JT杯一回戦第三局が開催されます。本局では、3年ぶり22回目の出場となる丸山忠久九段と、3年連続6回目の出場となる菅井竜也八段が激突します。
対局は、事前申し込みにて当選した観戦者や、同会場で開催される「テーブルマークこども大会」参加者の前で公開対局として行われます。また、15時25分からABEMAでも生中継される予定です。
注目すべき対局内容
両者の対戦成績は、菅井八段の6勝1敗と、菅井八段が大きくリードしています。前回の対戦は2018年のJT杯で、約6年ぶりの対戦となります。過去7回の対戦では、1回のみ角換わり腰掛け銀の戦いとなり、残りの6回は菅井八段が飛車を振る戦型でした。
今回も菅井八段が飛車を振る可能性が高いと予想されていますが、過去の対戦データを見ると、振り飛車6局中4局は丸山九段も飛車を振る相振り飛車であり、居飛車対振り飛車の対抗形はわずか2局しかありません。興味深いのは、丸山九段が相振り飛車で最初に菅井八段に勝利していることです。このことから、丸山九段は相振り飛車を選択することで、菅井八段に勝利を目指しているのかもしれません。
居飛車党の丸山九段が過去7戦のうち4戦が相振り飛車となっている点は、注目すべきポイントです。今回の対局でも相振り飛車となるのか、それとも対抗形となるのか、序盤から目が離せません。
丸山九段はJT杯で2回の優勝経験があり、菅井八段も持ち時間の短い早指し棋戦での優勝経験があります。持ち時間の短い戦いを得意とする者同士の一戦となるため、中盤以降のねじり合いは、見応え十分となるでしょう。
熱戦を盛り上げる解説陣
本局の解説は、藤井猛九段が務めます。藤井九段は、四間飛車党として、居飛車穴熊対策として「藤井システム」を開発し、竜王戦3連覇を達成したことで知られています。丸山九段とは同い年で、研修会から奨励会編入という棋歴も共通しており、深い理解に基づいた解説が期待されます。一方、菅井八段とは同じ振り飛車党であるため、スペシャリストならではの視点での解説が楽しみです。
将棋ファン必見の熱い戦いを、ぜひ観戦しよう!
JT杯一回戦第三局は、丸山九段と菅井八段の熱い戦いが期待される、見逃せない一戦です。公開対局での観戦はもちろん、ABEMAでの生中継で、ぜひその熱戦を体感してください。