金融包摂の未来
2022-11-09 16:00:05

住友商事、五常への投資を通じて金融包摂を推進

住友商事、五常への出資で金融包摂を加速



住友商事のCVCである住商ベンチャー・パートナーズは、2014年に設立された五常・アンド・カンパニーへのシリーズEラウンドにおいて70億円を出資しました。五常は、インド、カンボジア、スリランカ、ミャンマー、タジキスタンなどで、9社のグループ会社を通じて中小零細企業向けのマイクロファイナンス事業を行っています。彼らのミッションは、低価格で質の高い金融サービスを2030年までに50カ国で1億人以上に届けることです。

マイクロファイナンスの重要性


金融包摂とは、低所得層が必要な金融サービスにアクセスできるようにすることを意味します。これには融資、貯蓄、保険、送金などが含まれます。マイクロファイナンスは、特に低所得層向けに設計されており、彼らが新たなビジネスを始めたり、生活基盤を維持したりするための資金源を提供します。このサービスは、単に経済的な価値を創出するだけでなく、経済的自立や公平な機会の提供といった社会的課題にもアプローチします。

五常は、慎 泰俊代表執行役を中心に、経験豊かな経営陣が率いる企業であり、テクノロジーを活用した成長を目指しています。2022年9月末時点で、139万人の顧客に対し、融資残高は1,000億円以上に達しています。これにより、金融包摂社会の実現に向けた歩みが着実に進んでいることがわかります。

今後の展望


住商ベンチャー・パートナーズが五常に出資した背景には、同社の成長性や透明性の高い経営姿勢への共感があります。住商は今後、この資金を利用して五常の既存のマイクロファイナンス事業の拡大やデジタル化を推進し、アジア・アフリカ地域に新たな投資先を開拓していく方針です。この出資をきっかけに、東南アジアで展開される金融事業との協業も検討されています。

住友商事は、1998年にアメリカ・シリコンバレーを皮切りにグローバルなスタートアップへの投資を行ってきました。2022年には日本・東京にも住商ベンチャー・パートナーズを設立し、グローバルな知見を活かして日本の新産業を支援する意向を示しています。今後、日本のスタートアップと協力しながら、五常の「金融包摂を世界中に届ける」というミッションの実現に貢献していくでしょう。

五常・アンド・カンパニーの取り組みは、世界中の金融包摂を促進する可能性を秘めています。低所得層にとって必要不可欠な金融サービスが、日本の企業のサポートによってさらに広がっていくことを期待しています。

会社情報

会社名
住商ベンチャー・パートナーズ株式会社
住所
東京都千代田区大手町二丁目3番2号 大手町プレイスイーストタワー
電話番号

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