クリアコード、Fluentd最新バージョンへの移行支援サービスを始動
株式会社クリアコード(本社:埼玉県所沢市、代表取締役:須藤 功平)は、オープンソースのログ収集ツールである「Fluentd」の最新版、Fluent Package v6.0 LTSのリリースに合わせて、既存ユーザーに向けたバージョンアップ支援サービスを開始することを発表しました。
背景
Fluentdは、世界中の開発者や企業に利用される標準的なログ収集ツールです。これまでの配布パッケージである「td-agent」は、2024年末までにEOL(エンド・オブ・ライフ)を迎えることが決まっており、その後は不具合修正や脆弱性への対応が行われなくなります。そのため、最新版へのバージョンアップは、安定した運用を確保するためには不可欠となります。クリアコードでは、最新版への更新の必要性について詳しくまとめたレポートも公開しています。詳細は
こちら。
提供するバージョンアップ支援サービス
クリアコードでは、Fluentd本体の開発を直接手がけており、ユーザーが安心してFluent Package v6.0 LTSに移行できるよう、さまざまなサポートを提供します。具体的なサービス内容は以下の通りです:
- - Fluentd設定の無料診断サービス(先着10社):
現行の運用環境を開発者が診断し、移行時の注意点や、より安定した運用のための設定改善策を提案します。
旧バージョン(td-agent v3.1.0以降)で発生する既知の不具合を検出できるツールを無償で提供しています。ツールについての詳細は
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現在のバージョンから最新版へのバージョンアップに関する手順の策定から、実際のバージョンアップ作業までを包括的に支援します。
仕様に関する問い合わせや障害の原因調査、Fluentdの拡張機能のサポートなど多岐にわたるサービスを提供し、最新版へのバージョンアップ後も安心して利用できる環境を整えます。
Fluent Package v6.0 LTSの特長
新たにリリースされるFluent Package v6.0 LTSには、運用コストやランニングコスト削減を目指した機能や改善が多数追加されています。具体的な特長は以下の通りです:
2年以上の安定した運用を保証しています。
サービス停止を伴わないリスタートが実現されています。
障害時におけるデータ損失を最小限に抑える工夫が施されています。
監視性を高め、運用を効率化するための機能が追加されています。
次世代観測基盤に対する親和性が確保されています。
中でも「ゼロダウンタイム・アップデート」は、バージョンアップ時のコスト削減に大きく寄与します。
クリアコードについて
クリアコードは、2006年7月に設立されたソフトウェア開発会社で、フリーソフトウェア開発者を中心に構成されています。フリーソフトウェア開発とビジネスの両立を理念とし、Fluentdをはじめ、Apache ArrowやGroonga、各種ブラウザソフトウェア、日本語入力、組み込みシステム向けソフトウェアなど、幅広い分野でのソフトウェア開発やサポートサービスを展開しています。