食費を抑えつつ健康を守る方法
現在、物価が高騰している中、食費を抑えることは多くの家庭にとって重要な課題です。しかし、コストを意識するあまり、健康を犠牲にするわけにはいきません。そこで、日本糖尿病学会の専門医が選んだ「本当に体に良い食材」とその実践法についてご紹介します。
新生活が始まるこの4月、特に忙しい時期には食生活が乱れがちですが、そんな際こそ健康的な食事が重要です。まず基本として、エネルギーの摂取量を把握し、適切な配分で食事を摂ることを心がけましょう。1日3食を守り、各食事で栄養を均等に摂取することが大切です。
食物繊維の重要性
食事の中で特に意識したいのが食物繊維の摂取です。厚生労働省の基準では、18〜64歳の男性は1日21g以上、女性は18g以上の摂取が推奨されています。食物繊維は果物や野菜、豆類などに豊富に含まれており、2種類に大別されます。水溶性の食物繊維は腸内環境を整える効果があり、不溶性のものは便通を促進します。例えば、白米を玄米に変えるだけで1食あたり2gの食物繊維が増加します。さらに、皮ごと食べられる果物も推奨されます。
バランスの取れた食事法
栄養バランスを整えるには、炭水化物、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルを適切に摂取することが基本です。主食、主菜、副菜を揃え、多様な食品を組み合わせるのが理想です。例えば、主食はご飯やパン、主菜には肉や魚を、そして副菜には野菜や海藻類を取り入れることが推奨されます。
健康を支えるコスパ最強食材
物価高の今、賢く選びたい健康食材をご紹介します。
1.
もやし
- 栄養素がバランス良く含まれており、非常にコストパフォーマンスが良いです。料理の幅も広く、炒め物やスープ、サラダなど多様に使えるのが特徴です。また、短時間で加熱することが栄養素を守るポイントです。
2.
野菜ジュース について。
- 手軽に野菜が摂れるイメージがありますが、実際はその栄養価が変わることがあります。特に、食物繊維の量が少なく、満腹感を得にくい場合が多いので注意が必要です。
3.
冷凍野菜とカット野菜
- 忙しい日常の中で時間を節約するために、冷凍やカットされた野菜を常備しておくのも一つの手です。
健康を味わう実践レシピ
このセクションでは、管理栄養士が監修した「野菜ときのこのレンジ蒸し」のレシピをご紹介します。簡単に作れて栄養も豊富です。
材料(2人分)
- - もやし 1袋
- - 豚ロース 150g
- - 豆苗 60g
- - しめじ 1/2パック
- - 酒 大さじ1
- - 塩こしょう 少々
- - ぽん酢 大さじ3
- - ゴマ油 小さじ1
レシピ
1. 洗ったもやしと豆苗、しめじ、豚ロースを耐熱皿に並べます。
2. 全体に酒と塩コショウを振り、ラップをしたら、電子レンジで約7分間加熱します。
3. その間にぽん酢とゴマ油を混ぜておきます。
4. 仕上げに合わせ調味料をかけてお召し上がりください。
栄養成分(1食当たり)
- - エネルギー:253 kcal
- - タンパク質:17.1 g
- - 脂質:16.7 g
- - 炭水化物:7.3 g
- - 食物繊維:3.1 g
- - 食塩相当量:1.4 g
まとめ
物価高で食費が気になる今日この頃でも、健康的な食生活は可能です。日々の食事に工夫を凝らし、栄養バランスを意識することで、心身の健康を守っていきましょう。健康を意識した食材選びやレシピを少しずつ取り入れることで、満足のいく食生活を実践できるでしょう。