住民参加型プロジェクトが泉北ニュータウンに新たな息吹をもたらす
泉北ニュータウンにおいて、住民が主体となる「私たちの明日への街づくりプロジェクト(通称:WAMP)」が始動しました。この取り組みは、地域活性化を目指し、老朽化した府営住宅跡地を活用するものです。プロジェクトでは、主に15世帯の住まい手を募集しており、共にあたたかい街づくりを進めていきます。
プロジェクトの背景
泉北ニュータウンは大阪府堺市の一部で、高度成長期に開発された区域ですが、最近では空き家や府営団地の老朽化が問題視されています。1992年には人口がピークに達しましたが、入居層の高齢化や子供世代の独立により、現在では65歳以上の高齢者が37%を超えています。この現状を打破し、高齢化が進む泉北ニュータウンの活性化を図るため、新たな住宅エリアと商業エリアを組み合わせた計画が策定されました。
プロジェクトの内容
このプロジェクトは、住宅エリアと商業エリアから構成され、15軒の住宅と7軒の店舗の設置を予定しています。このプロジェクトの運営は、地域の活性化に向けた専門家チームであるWAMPが担当し、住まい手、出店者、出資者が共に個性を尊重し、緑に包まれた交流の多い街並みを作ることを目指しています。
住まい手は緑豊かなオープンハウスで季節の移り変わりを楽しみながら、安心して暮らすことができ、隣接する公園に緑道で繋げることで、子供たちも安全に遊ぶことができます。商業エリアには、地域住民が集まる個性豊かなカフェや専門店が誘致され、街に彩りを添えます。
住宅エリア
住宅エリアには、コの字形状の生活道が設けられ、15軒の住宅が並びます。各住宅区画には緑豊かなオープンスペースが確保されており、四季の変化を感じながら暮らせる環境を整えています。敷地の大きさは60㎡〜95㎡まで対応可能で、住まい手それぞれのライフスタイルに合ったデザインを実現することができます。
商業エリア
商業エリアは、敷地側道沿いに7軒の店舗が並び、地域住民や来訪者にとっての楽しみを提供する予定です。手作りの料理やユニークな店舗が揃い、緑道をはさんで住宅エリアとつながります。この通りは、住民同士のおしゃべりや交流の場ともなり、心温まるコミュニティの形成を助けます。
住民参加のコーポラティブハウス
今回のプロジェクトが特にユニークなのは、「コーポラティブハウス」という方法論です。これは住まい手自身が「組合」をつくり、直接事業運営に関与できる仕組みです。この方式により、住まい手同士が初めから顔を合わせて関係を築くことができるため、新しい生活も安心してスタートできます。さらに、経験豊富な建築・街づくりの専門家がしっかりとサポートします。
特筆すべき4つのポイント
1.
自由度の高さ: それぞれの住まい手の理想を叶えるため、自由な設計が可能です。
2.
安心の繋がり: 住まい手同士の関係構築が新生活のスタートをサポートします。
3.
専門家とともに: 住まい手の希望を受け入れながら、一緒に街づくりを行えます。
4.
合理的な取得費: デベロッパーを挟まないことで、余分なコストを削減できます。
説明会の開催予定
プロジェクトの理解を深めるために、2024年9月16日(月)には詳細説明、現地視察、質疑応答などを含む説明会を行います。参加したい方は、専用フォームを通じて申し込みが可能です。
このプロジェクトは地域の未来を変える可能性を秘めており、「皆んなとつくる」街づくりへの挑戦が、泉北ニュータウンの新しい歴史を築くことでしょう。